水産の街の中核施設に…女川町の卸売市場の工事本格開始 画像 水産の街の中核施設に…女川町の卸売市場の工事本格開始

インバウンド・地域活性

 宮城県女川町が計画していた「女川町地方卸売市場荷さばき場・管理棟建設工事」の安全祈願祭が16日、現地で開かれ、工事が本格的にスタートした。水産業を主産業とする同町で、東日本大震災からの復興を後押しする重要な施設となる。
 設計を漁港漁場漁村総合研究所が、施工を鹿島が、発注等支援業務を山下ピー・エム・コンサルタンツが担当している。段階的に引き渡しを進め、17年3月の全体完成を目指す。総事業費は約60億円。
 神事では、漁港漁場漁村総合研究所の影山智将理事長が鎌を、女川町の須田善明町長と同町議会の木村公雄議長が鍬を、鹿島の勝治博執行役員東北支店長が鋤を、それぞれ力強く入れた。
 須田町長は「水産が基盤の女川町にとって未来まで続く中核施設となる。住民の思いをお受けいただき、安全かつスムーズな施工に取り組んでいただきたい」と語った。
 勝治支店長は「女川町の復興を力強くけん引するものとなる。熱い思いをお聞きして、あらためて身が引き締まる思いだ。無事故・無災害で完成すべく全力で取り組む」と抱負を述べた。
 計画地は宮ケ崎87。建物の規模は、S造4階建て延べ1万2425平方メートル、最高高さ20・82メートル。中央棟荷さばき施設と管理棟、西棟荷さばき施設で構成される。
 市場機能を維持しながら、2度の部分引き渡しを経て、全体を完成させる。
 高度衛生管理型魚市場で、水産物の高付加価値化などに寄与すると期待されている。自然換気システムや鳥害防止も図ることができる山型のトップライトの採用などランニングコストを削減する工夫も取り入れている。
 同事業の実施に当たっては「技術提案・交渉方式」が採用された。
 鹿島が実施設計の段階から事業に参画して協議を行い、円滑な施工を図る。
 □岡野春彦所長(鹿島)の話□
 「復興に一役買うという使命感を持って進める。地元の人材・資機材を優先的に取り入れて、女川町に貢献したい」。

宮城県女川町/卸売市場整備へ安全祈願祭/水産の街の中核施設に

《日刊建設工業新聞》

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