陸前高田市の震災復興、ベルトコンベアによる土砂搬出が完了 画像 陸前高田市の震災復興、ベルトコンベアによる土砂搬出が完了

インバウンド・地域活性

 ◇CMr=清水建設JV/504万トンの土砂搬送
 都市再生機構が岩手県陸前高田市今泉地区で進めている震災復興工事(CMr=清水建設・青木あすなろ建設・オリエンタルコンサルタンツ・国際航業JV)の土砂搬出が15日に完了し、ベルトコンベアの稼働を停止する「搬出終了式」が現地で行われた。
 式典では戸羽太陸前高田市長がコンベアの稼働を止めるスイッチを押し、「市民とともに戸惑いながら土砂の搬出を始め、8年かかるといわれた作業をわずか1年6カ月で完了することができた。ベルトコンベアの効果とCMrのマネジメント力があったからに他ならない。コンベアが解体されるのは寂しいが、復興に向けた一歩だと考えたい」と述べた。
 同地区のかさ上げ工事に用いられたベルトコンベアは、総延長2970メートルで、搬送能力は1時間あたり6000トン。14年3月に搬出作業を開始し、504万トンの土砂を運搬した。
 事業を担当する都市機構の森本剛岩手震災復興支援本部長は「陸前高田の復興の象徴とも言われ、『希望の架け橋』という名前も頂いたコンベアだが、無事に役目を終えることができた。これから復興公営住宅への入居や中心市街地での商業施設建設など、新たなシンボルを掲げて街づくりを支援していく」と述べた。
 清水建設JVを代表し、清水建設東北支店の枝松勲震災復興担当副支店長は「今日は復興に向けた一つの通過点であり、まだ作業は多く残されている。1日も早い工事の竣工に向けて努力していく」と決意を新たにした。
 清水建設JVで指揮を執る峯澤孝永統括管理技術者は「故障などでコンベアを停止させないことと、搬出が進んでから土砂を仮置きするポイントを確保していくことに最も注意した。ベルトなどの消耗部品は著しく劣化するが、メンテナンスによる停止期間は最小限にとどめることができた」と苦労を語った。
 さらに、今後の作業については「直ちに解体作業に入り、来年度には撤去を完了する予定。その後は搬出した土砂によるかさ上げや、農地の復旧回復・返却など、段階を踏まえて工事を進めていく」と手順を説明した。

都市機構/岩手県陸前高田市今泉地区震災復興工事/ベルコン土砂搬出が終了

《日刊建設工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 世界貿易センタービルディングの解体、160メートルは国内最高層!

    世界貿易センタービルディングの解体、160メートルは国内最高層!

  2. JR東海がリニア名古屋駅着工へ

    JR東海がリニア名古屋駅着工へ

  3. リニア新幹線、南アルプストンネル最後の工区着工へ

    リニア新幹線、南アルプストンネル最後の工区着工へ

  4. 五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

  5. 泉岳寺駅地区再開発、事業協力者公募手続き開始/民間のノウハウを生かした施設計画へ

  6. どこかおかしい「バス」への期待 ~観光産業、行政の皆さんへ~

  7. 造幣局東京支局跡開発、大学を誘致する方針

  8. リニア新幹線の名古屋駅が起工。JR東海、27年開業へ前進

  9. 近大医学部、付属病院、堺市への移転計画/健康・医療分野の民間投資を促進

  10. 地域を“アゲる”観光行政、“サゲる”観光行政

アクセスランキングをもっと見る

page top