竹中工務店、実働中の自社ビルをゼロエネルギービルに改修 画像 竹中工務店、実働中の自社ビルをゼロエネルギービルに改修

マネジメント

 竹中工務店は15日、稼働している自社建物のZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化改修に着手すると発表した。築12年の小規模オフィスを対象に、使いながらZEB化改修を実施する。省エネ技術を導入して年間のエネルギー消費量を70%削減。残り30%を太陽光発電などの創エネ技術で賄うことで年間のエネルギー収支をゼロにする。さらにエネルギー供給量が消費量を上回るビルの実現を目指す。今回の新しい技術や知見を既存建物のZEB化に生かしていく。
 同社はこれまでも二酸化炭素(CO2)排出量を実質的にゼロにする新築建物を設計するなど省エネに対する取り組みを重ねてきた。今回、東関東支店(千葉市中央区中央港1の16の1、2003年竣工)を対象にZEB化改修を行う。同社にとって自社建物で初めてのZEB化プロジェクトになる。
 東関東支店はRC・S造2階建て延べ1318平方メートルの規模。年間のエネルギー消費量は1平方メートル当たり1300メガジュールとなっている。今回の改修では供給量が消費量を上回る「ネット・プラスエネルギー・ビル」の実現を目指しており、年間のエネルギー供給量として同30メガジュールを見込んでいる。
 具体的には、断熱性能を高めるLow-Eガラスを採用したり、サッシを断熱化したりするなど、最先端の外装を用いて外皮負荷を大幅に削減。未利用エネルギーの地中熱を活用した空調システムや、照明器具のLED化など省エネの技術・システムを数多く導入し、年間のエネルギー消費量を従来と比べて70%削減する。屋上には出力40キロワットの太陽光発電パネルを設置するなど再生可能エネルギーの活用による創エネ技術で、年間のエネルギー消費量の30%を賄う計画だ。
 改修を機に、最新のICT(情報通信技術)を活用したワークスタイルに変革するとともに、省エネと快適性を両立する「ウェルネスオフィス」を実現。エネルギーの統合制御によるBCP(事業継続計画)の強化にもつなげる。10月に着工し、来年3月に竣工。4月に運用を開始する予定だ。
 国内オフィスビルは、延べ床面積2000平方メートル以下の小規模建物が棟数で約8割を占めるという。今回、同社は築12年の小規模な建物をZEB化改修することで、ビルを稼働させながらの施工も含め新しい技術や知見を蓄積。これらを生かし、全国に数多く存在する中小規模のオフィスビルなどをターゲットに、ZEB化改修の提案活動を積極展開する考えだ。

竹中工務店/実働中の自社ビルをZEB化改修/技術・知見蓄え提案活動

《日刊建設工業新聞》

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