中九州横断道「熊本市~大津町」区間を整備 画像 中九州横断道「熊本市~大津町」区間を整備

インバウンド・地域活性

 九州地方整備局は15日、福岡市博多区の東福第2ビルで社会資本整備審議会(社整審)道路分科会九州地方小委員会(委員長・溝上章志熊本大学大学院教授)を開き=写真、中九州横断道路の「熊本市~大津町」(熊本市~熊本県大津町)の概略ルートについて国道57号の北側に新たに自動車専用道路を整備する「別線整備案(北ルート)」とする方針案を諮り、了承された。これと併せて「国道34号大村市~諫早市」(長崎県大村市~同県諫早市)について4車線化など3案を対象に今後地元の意見を聴取し、概略ルートを絞り込むことも了承された。
 同日の審議は新規事業採択の前段階として概略ルートの検討などを行う計画段階評価の手続きの一環として実施した。
 中九州横断道路熊本市~大津町の概略ルートなどを盛り込んだ対応方針案の検討で九州整備局は、「別線整備案(北ルート)」、国道57号の南側に新たな自動車専用道路を整備し九州縦貫道と接続する「別線整備案(南ルート)」、国道57号を拡幅する「現道改良案」の3案を対象にアンケートやヒアリング、オープンハウスで地域住民や企業の意見を聴取。
 この結果を踏まえ、移動時間の短縮効果が大きく、熊本都市圏の交通渋滞緩和が期待でき、熊本都市圏の新たな交通ネットワークが形成されることなどから「別線整備案(北ルート)」を選定した。
 同ルートは九州縦貫道の北熊本サービスエリアの南側付近から熊本中核工業団地付近までの延長約20キロ。九州縦貫道、調査中の熊本環状連絡道路と接続する。起点・終点以外のインターチェンジは国道387号と国道325号にそれぞれ接続する箇所、これらの中間の県道に接続する箇所の3カ所で設置を検討する。4車線で整備する場合の概算事業費は約750億~800億円。
 今後、都市計画決定や環境影響評価(アセスメント)の手続きなどを進める予定。
 国道34号大村市~諫早市は主要渋滞箇所である大村市の与崎交差点から諫早市で九州整備局が進めている本野入り口交差点改良の事業区間までの延長約4キロ。前後を4車線区間に挟まれた2車線区間で渋滞や事故、歩道の安全対策などが課題となっている。
 九州整備局ではこの対策を検討するため、地域住民や企業を対象としたアンケートやヒアリング、オープンハウスを実施。現道を4車線化する「現道拡幅案」(概算事業費約140億~150億円)、現道を4車線化し終点側の鈴田峠付近を一部バイパスで整備する「現道拡幅+一部バイパス案」(約140億~150億円)、現道の北側に新たにバイパスを整備する「全線バイパス案」(約180億~190億円)の三つの対策案をまとめた。
 3案のうち現道拡幅は全線にわたり歩道を設ける。バイパス区間はいずれも4車線での整備を想定して事業費を試算しており、勾配が急な市境の鈴田峠付近はトンネルなどの構造物で通過する。
 九州整備局は今後、3案について地元の意見聴取を行い、概略ルートを1案に絞り込む。

社整審道路分科会九州小委/中九州横断道・熊本市~大津町区間整備/57号北側ルート案了承

《日刊建設工業新聞》

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