大成建設、タブレット版の生物多様性簡易評価ツール開発 画像 大成建設、タブレット版の生物多様性簡易評価ツール開発

IT業務効率

 大成建設は、生物多様性を簡易に評価できるツール「いきものコンシェルジュ」のタブレット版を開発し、施設計画の提案の場で活用を始めた。計画地周辺や計画地内の環境分析に基づき、飛来する可能性のある生き物を予測するツール。施設計画の初期段階で生物多様性に配慮した計画を顧客と対話しながら提案できる。効果の見えにくい生物多様性を定量化(見える化)し、地域に適した豊かな環境づくりに役立てていく。2010年に名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を契機に生物多様性に対する社会の関心が高まり、環境配慮型の施設計画を行う上で生物多様性への配慮が不可欠になっている。同社は、施設計画を支援する生物多様性の簡便な評価ツールを12年秋に開発。13年春に、いきものコンシェルジュとして活用を始めた。
 タブレット版の実用化は、ツールの利便性をさらに高めるのが目的。本年度から計画提案の場のコミュニケーションツールの一つとして活用している。タブレット版は、「周辺環境の入力」と「計画内容の入力」の二つのステップだけで、生き物が来るか来ないかを短時間で評価できるのが特徴。具体的にはまず、地図を見ながら計画地周辺の環境を入力。緑の量の多さや、まとまった緑地の有無、水辺の有無などを選択していく。続いて、計画地内の「現状」と「計画案」について樹林や芝生、水辺など環境を構成する要素を入力。樹林の場合は、▽大規模(1ヘクタール以上)▽中規模(1000平方メートル以上・1ヘクタール未満)▽小規模(200平方メートル以上・1000平方メートル未満)▽存在する(200平方メートル未満)-の4項目から選ぶなど、使いやすさにも配慮している。二つのステップの入力を完了すると、鳥60種類、チョウ40種類、トンボ30種類を対象に飛来する可能性を「大」「中」「小」「ほぼ来ない」の4段階で予測する。現状と計画案を比較することができるため、打ち合わせの場でタブレットに表示されている評価結果を見ながら樹木や草地を増やすなど、生物多様性への取り組みの方向性や方針の決定に役立つ。

大成建設/生物多様性簡易評価ツールのタブレット版開発/対話型で提案

《日刊建設工業新聞》

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