建設業の女性技術者が意見交換会…やりがいと引け目 画像 建設業の女性技術者が意見交換会…やりがいと引け目

インバウンド・地域活性

 建設コンサルタンツ協会(建コン協)九州支部など建設関連3団体と九州地方整備局は7日、福岡市博多区の東福第2ビルで「建設業に携わる女性技術者による意見交換会」を開いた=写真。出席者からは仕事にやりがいを感じているものの子育てなどの理由で長時間勤務できないことに引け目や不安を感じているとの声が相次ぎ、建設業界で女性が継続して働くには周囲の支援体制が重要との意見で一致。それと同時に短時間勤務で済むよう仕事の効率を上げるなど働き方に対する意識を変えていくことも大切との指摘が挙がった。意見交換会には建コン協九州支部、全国測量設計業協会連合会(全測連)九州地区協議会、全国地質調査業協会連合会(全地連)九州地質調査業協会の3団体の会員企業に所属する設計や測量、地質調査などの建設関連業務に携わる女性技術者6人と九州整備局の女性技術職員6人の計12人が出席した。
 女性技術者として建設業界で働くことについて出席者からは「女性として特別扱いされず、一技術者として見てくれる」「行政が発注する仕事をして地域に貢献できる」「場を和ませるような役割ができる」「地元の方から感謝の言葉をいただけるとうれしい」などやりがいを感じているという意見が相次いだ。周囲の支援体制に関しては「子どもが病気になって急に仕事を抜け出しても大丈夫な体制を取ってもらっている」など職場全体でチームとして情報共有し仕事を進めるのが重要とする指摘があった。一方、困っていることとしては力仕事や屋外で体を使う作業などのほか、「ステップアップしようという時期に時間外の業務が増え、(子育てをしながら)それに対応できるかが不安」などワーク・ライフ・バランスの難しさを指摘する意見が出た。
 労働時間の問題については「仕事を時間でなく質でとらえ、働き方を変えないと難しい」「残業がかっこいいという風潮は変わりつつある。実践して会社全体で変わっていくことが大事だ」など男女を問わず働き方に対する意識改革が必要との意見が複数挙がり、時間外労働があまりできない人には事前に業務のスケジュールを明確に伝え、プレッシャーがかからないよう工夫しているという出席者もいた。子どもたちが技術者を目指すための取り組みについては、土木の重要性やいろいろな分野・仕事があることを情報発信していくことが重要との意見で一致した。閉会に当たり九州整備局企画部の足立辰夫技術調整管理官は「マネジメントや役割分担によりチームとして仕事をし、その中の女性として存在価値を見いだすことが大事だと感じた。仕事のやり方も含めてもっともっと議論し、女性が輝ける場をつくり出していきたい」と話した。

建コン九州、九州整備局ら/女性技術者意見交換会開く/働き方の意識改革が不可欠

《日刊建設工業新聞》

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