施設の履歴管理システムとBIMとを連携 前田建設 画像 施設の履歴管理システムとBIMとを連携 前田建設

マネジメント

 前田建設は、インターネット上で施設の修繕情報などを管理する独自のシステムを改良した。施設の管理担当者らが共有する設備の修繕履歴などのデータとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を連動させるオプションとして、建物の3次元モデル上に「電子付せん」を貼り付ける機能を導入した。付せんの形や色で修繕作業の進ちょく状況などが一目で分かり、付せんをクリックするとシステムに保存されているデータを簡単に取り出せるようになる。施設履歴管理システム「アイクロア」は、施設の管理担当者が日々発生する各種履歴を容易に記録・保存できるインターネットを利用した同社の独自システム。11年4月に運用を開始し、非住宅を中心とした施設約80件とインフラ1件の管理で実績がある。アイクロアを導入した施設の一つが、PFI事業の山形県東根市立大森小学校。建物修繕や建物管理に関する履歴情報と一緒に、毎日の電気使用量を一元的に管理している。エリアや用途別に電気使用量の把握が可能で、省エネ活動につながるだけでなく、児童への生きた教育用教材としても期待されている。
 修繕情報や写真、報告書、設備類の取扱説明書は、テキストや電子ファイルとしてサーバーに保存される。学校の教師など一部のユーザーから「長期間にわたり蓄積されたテキスト情報、文書や修繕場所などを直感的に検索・把握したい」などと機能改善を求める意見が出た。そこで、アイクロアのオプションとして、システムに保存された情報をBIMモデル上で可視化できる電子付せん機能を追加した。可視化ツールにBIM対応ソフト「BIMビューアー」を採用したことで、ユーザーのBIM習熟度を問わず利用が可能という。BIMとアイクロアが双方向にリンクしているため、BIMに表示されるエレベーターなど機器の電子付せんをクリックするだけで直接、アイクロアに保存されている取扱説明書などのテキスト情報や文書を閲覧・入手できる。システムの開発を手掛けた曽根巨充建築事業本部建築技術部TPM推進グループ長は「効率よく予防保全計画を立案できるようになる。オプションの一つとして、今後5年間で10~20件程度の導入を目指したい」としている。

前田建設/施設履歴管理システムとBIMモデル連携/修繕作業の進ちょく可視化

《日刊建設工業新聞》

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