鹿島が組立式簡易型魚道開発! 稚アユ遡上確認 画像 鹿島が組立式簡易型魚道開発! 稚アユ遡上確認

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 鹿島は7日、河川工事の護岸などに使われる伝統工法「蛇かご」を利用した組み立て式の簡易型魚道を開発したと発表した。耐久性や施工性に優れた素材を用い、人力での設置・撤去を可能にしたのが特徴。鹿児島県出水市の高尾野川に設置し、モニタリング調査を実施した結果、稚アユの遡上(そじょう)を確認できたという。「皆ですぐできる魚道」と位置付け、水域生物の生育や水・物質の循環に役立てていく。
 蛇かごは、内部に自然石や砕石などを詰めたかご状の構造物。鹿島は先に、蛇かごとウナギなどを獲るために石を積んで行う「石倉漁法」を合体させてウナギの住みかにした「石倉カゴ」を開発しており、今回の組み立て式蛇かご魚道に応用した。蛇かご部分と、遡上する魚が上段に飛び上がるためのプール部分が一体となった構造を採用。主な部材には、ポリエステルモノフィラメント線亀甲網(STKネット)を使用している。
 河床や堰などに完全には固定しないため、対象生物の遡上時期や生態に合わせた設置・移動・撤去が可能。従来のコンクリート製魚道の10分の1以下のコストで導入できるという。九州大学大学院の望岡典隆准教授、小樽商科大学の八木宏樹教授、粕谷製網(長崎県諫早市、粕谷正昭社長)、フタバコーケン(静岡市清水区、中村鋭雄社長)と共同で開発に取り組んだ。鹿島は4月、高尾野川上流部の土砂防止堰傾斜部分と下流部の落差工垂直部分に、魚道を1基ずつ設置。作業は6人で行い、調整を含め3時間以内で設置、2時間程度で撤去を完了した。今回使用した部材は保管しており、来年の稚アユの遡上時期に再利用する予定だ。

鹿島/組立式簡易型魚道開発/高耐久素材の「蛇かご」利用、稚アユ遡上確認

《日刊建設工業新聞》

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