ロボスーツと疲労軽減ウエアを併用、重作業の負担軽減 竹中工務 画像 ロボスーツと疲労軽減ウエアを併用、重作業の負担軽減 竹中工務

マネジメント

 竹中工務店は、建設作業員の動きを補助するロボットアシストスーツと、疲労軽減ウエアを組み合わせ、現場の重作業の負担を軽減する実証試験を開始した。7月から東京都内の病院改修工事の現場で耐震補強壁用のコンクリートブロックを運んで積み上げる作業(エストンブロック工法)に試験的に導入。技術研究所で性能検証を実施した結果、同スーツを装着しない状態と比べ負担が約3割軽減できた。今後、エストンブロック工法を適用する工事を対象に、3年以内に10台超の導入を目指す。神奈川県平塚市で5日に行われた日本建築学会全国大会の材料施工部門の講演・パネルディスカッションで担当者が発表した。
 エストンブロック工法は、チョウ形のブロックを積み上げて耐震補強壁を築く独自開発の耐震補強壁工法。補強壁の設置場所に小型のプレキャストブロックを搬入し、縦筋に通して組み上げるだけで施工できるが、ブロックの重量は1個当たり18キロあり、作業員の腰への負担が大きい。負担を軽くする方法として、同社は都内の改修工事の現場でロボットアシストスーツと、医療用品メーカーのダイヤ工業(岡山市南区、松尾正男社長)と共同開発した建設作業員向け疲労軽減ウエア「職人 DARWING(ダーウィン)」の併用を決めた。同社が病院の改修現場に導入しているアシストスーツは、イノフィス(東京都新宿区、藤本隆社長)が製造する「腰補助用マッスルスーツ」で、標準タイプ(重量5・5キロ、最大アシスト力30キロ)と軽量タイプ(同3・5キロ、同15キロ)の2種類。価格は50万円程度という。作業員は、中腰などの動きに合わせてウエアが背中や腰などの筋肉の動きをサポートするダーウィンを装着。スーツ本体を肩から背負って腰で固定すると、膝の部分に付けた補助機構に本体からチューブで圧縮空気が送り込まれて動きを補助する。
 この現場では作業によって標準、軽量のタイプを使い分けている。スーツ装着による負担は3割減だが、ダーウィンの装着による筋力の負担軽減効果(1~2割減)も含めれば疲労感はさらに軽くなるとみられている。エストンブロック工法は騒音や粉じんの発生が少ないため、全国の耐震改修の現場に相次ぎ採用され、現在は工場での生産が追いつかない状況という。2020年東京五輪に向け都内で開発需要が増加する中、今後も急速に適用案件が増えるとみて、同社はアシストスーツなどを導入して作業環境改善を改善し、人材確保につなげる。

竹中工務店/ロボスーツと疲労軽減ウエア併用/重作業負担軽減で実証実験開始

《日刊建設工業新聞》

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