東京は格安SIMのコスパが高い? ICT総研がMVNO含むモバイル6社のSIM通信速度を調査 画像 東京は格安SIMのコスパが高い? ICT総研がMVNO含むモバイル6社のSIM通信速度を調査

IT業務効率

 SIMロック解除の義務化が始まり、盛り上がりを見せているMVNOなどによる格安SIM。通信容量などの条件は厳しいが、その分利用料を安く抑えられるということでビジネスでの利用を考えている人もいるだろう。

 導入に当たってまず検討材料となるのは容量制限だが、もうひとつ気になるのは実際の通信速度。容量制限と違って、実際に使ってみなければどの程度かわかりづらい要素でもある。

 この格安SIMの通信速度について、ICT総研が実測調査を行った。NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアと、ワイモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイルの合計6社について、120地点での通信速度を調査している。調査期間は8月21日から8月30日で、東京、大阪、名古屋の3都市の待ち合わせスポット120地点で測定。端末について、大手3キャリアはiPhone6、ワイモバイルはNexus 6、OCNモバイルONE及び楽天モバイルはZenFONE2 Laserをそれぞれ使用している。

 今回、調査を行った120地点の平均で、もっとも下り速度が速かったのはソフトバンクモバイルだった。平均速度で36.04Mbpsを記録。都市別に見ても3都市すべてで平均トップとなっており、待ち合わせスポットでの速度に関しては安定して高速といえそうだ。次点はauの32.6Mbpsで、大手3キャリアではドコモが最下位(平均28.26Mbps)となったている。

 格安SIM3社の中では、ワイモバイルが平均31.67Mbpsを記録。ドコモを上回る速度でトップに立った。ドコモの回線を利用しているOCNモバイルONE、楽天モバイルの2社はそれぞれ17.2Mbps、10.79Mbpsと、ワイモバイルに大きく差を付けられる形となっている。

 MVNOは他社回線を利用するサービス形態のため、サービスエリアや理論上の最大速度は回線を提供キャリア(2社の場合はNTTドコモ)と同等となる。その中で、実測で差が付いたのは、各事業者の設備や回線の混雑状況が影響したのではないかとICTは分析している。

 都市別で見ていくと、6社平均でもっとも速度が速かったのが名古屋。6社平均は31.29Mbpsで、トップのソフトバンクは45.15Mbpsをマークした。次点は平均25.26Mbpsの大阪で、3都市でもっとも平均速度が低かったのは東京の平均21.73Mbpsだった。

 ただし、キャリアによる差が大きい名古屋、大阪に対し、東京は格安SIMキャリアを含めて速度差が小さい。その意味では、東京では格安SIMを選んでも大手キャリアと速度面では大差がなく、結果的にコストパフォーマンスが高いともいえるだろう。反対に、名古屋や大阪ではMVNO2社について、他キャリアと速度の差が激しいので、通信速度にこだわる場合は避けた方がよいと言えるだろう。

 一方、上り速度で比較すると、全都市平均トップはドコモで12.56Mbps。次いで楽天モバイルの10.92Mbps、OCNモバイルONEの10.43Mbpsとなっており、上り速度に関してはドコモの回線を使用しているキャリアが上位を占める形となっている。

 データの送信などを頻繁に行うような使い方をする場合は、ドコモ回線を使用するキャリアを選ぶのがベターだろう。ただし、4位以下のワイモバイル、ソフトバンクもそれぞれ8.5Mbps、8.49Mbpsを記録しており、最下位のauが5.5Mbpsとやや差を付けられているのを除けば、比較的に速度差は小さいといえる。ウェブサイトやコンテンツ閲覧が中心であれば、上り速度についてはある程度目をつぶるという運用も考えられる。

 通信速度の実測は同じエリアや施設内でも、測定する位置やタイミングによっても結果が変わることが多い。そのため、自分が実際に使う環境で、調査結果と同じパフォーマンスを期待できるとは言い切れないが、ひとつの調査結果として導入の参考にしてみるといいだろう。

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《こばやしあきら》

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