農業の労働力不足、高齢者派遣の労働時間延長で支援……戦略特区・兵庫県養父市で 画像 農業の労働力不足、高齢者派遣の労働時間延長で支援……戦略特区・兵庫県養父市で

インバウンド・地域活性

 国家戦略特区に指定されている兵庫県養父市は、シルバー人材センターが派遣する高齢者の労働時間を週40時間まで延長する特例を活用し、農業労働力の確保に乗り出す。中山間地域で深刻な労働力不足を解消し、農業を活性化させる狙い。3日、東京都内で特区会議が開かれ、区域計画を決定した。近く首相による計画認定を経て動きだす。一方、会議では政府に対し、企業の農地所有に道を開く、一層の規制緩和も求めた。
  高齢者雇用安定法では、シルバー人材センターが派遣する労働は週20時間に制限されているが、2倍の40時間まで延ばす。この特例を盛り込んだ国家戦略特区法改正案が7月に成立。9月1日の施行を受け、養父市が計画に盛り込んだ。

 また、計画では、養父市で農業参入する企業として、トーヨーエネルギーファーム(福島県相馬市)、山陽Amnak(兵庫県三木市)、福井建設(養父市)の3社を追加した。法人の役員要件を緩和する特例を活用し米やトマトの生産、販売、加工に取り組む。実現すれば、同特区内の参入企業は計11社となる。

 計画は今後、閣僚や有識者からなる国家戦略特区諮問会議に諮られた後、安倍晋三首相が認定する運びだ。

 一方、同日の会議で養父市は、農業生産法人の農業者以外の議決権を2分の1以上に拡大するさらなる要件緩和を求めた。一般企業による経営支配を強め、実質的な農地所有に道を開く提案だけに波紋を呼びそうだ。ただ、法人が撤退した場合に備え、養父市が農地の保全管理費用を積み立てる仕組みも併せて提案し、先手を打った格好だ。

高齢者の労働時間延長 中山間農業に活用 戦略特区で兵庫県養父市

《日本農業新聞「e農net」》

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