かかみがはら航空宇宙博物館リニューアルへ…事業費30億円 画像 かかみがはら航空宇宙博物館リニューアルへ…事業費30億円

インバウンド・地域活性

 岐阜県と各務原市は、かかみがはら航空宇宙科学博物館リニューアル基本構想を策定した。約30億円を投入し、増床や展示リニューアルに合わせ教育・体験プログラムなどの新たな機能も付加。県内で唯一の航空宇宙に関する施設をソフト・ハード両面から一新する。また、主な建築・展示設計や施工管理は県が担当するが、リニューアル後は県と市の共同所有・共同運営とする方針。各務原飛行場の開設100周年を迎える17年度中のオープンを目指す。
 かかみがはら航空宇宙科学博物館(各務原市下切町)は、航空宇宙文化遺産の収集・展示を通じ、航空宇宙技術者らの功績を伝えることを目的に96年3月にオープン。延べ約8476平方メートルの床面積のうち約5000平方メートルを展示に充てているが、△展示物の増加・未整理によるコンセプトとの乖(かい)離△体験型設備の老朽化△産業振興・担い手確保につながる取り組みの欠如-などの課題が指摘されていた。
 一方、県は14年3月に策定した成長・雇用戦略の「航空宇宙産業の製造品出荷額倍増プロジェクト」で、航空宇宙産業のわが国有数の集積地である各務原地域と中部地域を広くアピール。次代の航空宇宙産業を担う子どもたちに興味を持ってもらうことを掲げている。このため県と市は、航空宇宙関連の企業・産業団体、教育・研究機関、関係省庁・関係機関の有識者らからの提言を踏まえ、リニューアルの基本コンセプトやソフト・ハード面の整備計画、運営体制などをリニューアル基本構想として取りまとめた。
 計画によると、第二次世界大戦中に各務原で開発・製造され、日本にただ1機現存する「飛燕」などを目玉とした新たなシンボル展示とするほか、回遊性と航空機開発の歴史をたどれるよう展示機体を効率的に再配置する。宇宙コーナーの展示面積は現行の800平方メートルから1675平方メートルに倍増、実物大模型を積極的に活用する。シミュレーターや航空宇宙技術体験装置などを整備した体験コーナーを拡充するほか、3Dにも対応できるシアター室を新設する。館内や展示物を上から眺めることができるよう3階にデッキを新設。レストランや売店なども拡張する。その結果、4000平方メートルを増床し展示面積を現在の4950平方メートルから8865平方メートルに拡張。これに伴い建物の延べ床面積も1万2476平方メートルになる。
 概算事業費は約30億円。このうち施設関係は18億円で、内訳は△増築(本館)=12億円▽映像施設(シアター室)=2億5000万円△本館改修=2億5000万円△建築設計・施工管理=1億円。展示関係は12億円で、内訳は△シミュレーター・体験装置・映像ソフト=3億円△展示制作=8億円△展示設計・施工管理=1億円。本年度は基本計画をまとめるとともに基本設計も開始。年明けから建物や展示の実施設計を行う予定。

岐阜県ら/かかみがはら航空宇宙博物館リニューアル基本構想/事業費30億円

《日刊建設工業新聞》

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