「葛根湯」などに使用の麻黄、東京農大・金沢大の研究チームにより国産化にめど 画像 「葛根湯」などに使用の麻黄、東京農大・金沢大の研究チームにより国産化にめど

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 東京農業大学と金沢大学の研究チームは、漢方生薬・麻黄の国産化にめどを付けた。マオウ属の薬用作物から作る麻黄の優良系統を選抜し、施肥法などを組み合わせ、国が定める有効成分量を確保できる栽培法を確立した。麻黄は全量を中国からの輸入に頼っているが、中国が輸出制限を始めたことから国内生産できるよう研究してきた。
 麻黄は「葛根湯」など主要な漢方薬に配合される重要な生薬。国内で年500トン消費する。中国が1999年から資源保護と砂漠化の防止を理由に輸出を禁止し、現在は便宜的に加工品として刻み生薬を輸入している。マオウ属は乾燥地帯の植物で、日本に自生していない。研究チームは優良系統の選抜から育苗法、栽培技術、栽培適地の選定などを進めてきた。

 漢方薬の原料生薬は「日本薬局方」という国の基準を満たしていないと、生薬として認められない。麻黄の場合、生薬成分の総アルカロイド量0.7%以上が必要。研究チームは、選抜してきたシナマオウの系統と尿素の施用などの栽培技術で基準をクリアできる栽培法を確立した。

 ペーパーポット育苗を取り入れることで栽培期間を短縮。中国で5、6年かかる栽培期間を、約半分にする技術を確立した。今後、系統の選抜も進め、優良品種の育成につなげる。

 研究チームの御影雅幸東京農大農学部教授は「中国産麻黄の価格が年々上がっており、国内生産が必要。栽培の手間が掛からず、高齢者にも栽培できる」と説く。耕作放棄地などでの栽培も視野に入れる。

 金沢大は市内の企業と連携し、能登半島に薬用植物の生産拠点を造る方針だ。(近藤真規)

麻黄 国産化にめど 系統選抜、技術確立も 漢方生薬で東京農大、金沢大

《日本農業新聞「e農net」》

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