「安全と成長に道筋付ける」と国交省・徳山日出男事務次官就任会見で 画像 「安全と成長に道筋付ける」と国交省・徳山日出男事務次官就任会見で

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 国土交通省の徳山日出男事務次官は、日刊建設工業新聞など専門紙各社と就任会見し、社会資本のストック効果を重視した重点投資や施策を強力に推進する考えを明らかにした。徳山次官は「2年後(17年4月)の消費増税をクリアできる強い経済を作っていかなければならない」と強調。経済成長と財政健全化の両立につながる社会資本整備を重点的に進めていく方針を示した。
 建設生産システムの生産性向上については「今こそチャンス」と指摘。「情報化は施工の部分だけではなく、(設計や検査など)全プロセスでやればさらに大きな成果がある」と情報化の全面展開にも意欲を示した。経済成長に加えて、火山噴火や激甚化する豪雨災害などに対する安全・安心の確保も重点事項に挙げ、「安全と成長の道筋を付けなければならない」とも述べた。
 徳山次官は、東日本大震災からの復興加速や、入札不調・不落対策、インフラの老朽化対策を通じ、「(社会資本整備に対する)世の中の信頼を少しずつ回復してきた。(ストック効果で)いよいよ『日本経済の再生に関与したい』と言えるようになってきた」との現状認識を示した。
 建設業の生産性の向上に関しては、「受注高の減少で余剰人員を抱えていた状態ではできなかった。(労働生産人口が減少する今は)ピンチだがチャンスだ。そう言えるタイミングはそうない」との見方を示し、建設業の業績が安定してきた「今から数年が建設業の中長期的な課題を克服するチャンスだ」と訴えた。生産性向上の具体策として情報化を挙げ、「前後のプロセスをそのままに施工の部分だけ情報化しただけでは本当の情報化とはいえない」と指摘。「一足飛びにはいかないが、そろそろ全体プロセスを通じた情報化を申し上げる時期に来ている」との見方を示した。
 さらに、建設業の業績回復に伴い、世論から厳しい指摘が出てくる可能性にも触れ、「世界のトップに躍り出るような生産性を実現していくといった攻めの部分を出していかないと頭打ちになる」と奮起を促した。地域建設業の存続に向けては「公共事業予算を安定的に確保すべきだと心底思っている」としつつ、「生産性を上げれば、利益率が上がる。それが王道だ。経営者も勇気を持って踏み出さなければならない」と語った。

国交省・徳山日出男事務次官が就任会見/安全と成長に道筋付ける

《日刊建設工業新聞》

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