【地元から日本を盛り上げるキーパーソン】小さな港町に数万人を集める「大洗ガルパンプロジェクト」(2) 画像 【地元から日本を盛り上げるキーパーソン】小さな港町に数万人を集める「大洗ガルパンプロジェクト」(2)

インバウンド・地域活性

 常盤氏のいう別のシナリオとは、

「杉山さんとあんこう祭でガルパンとのコラボイベントを行うと決めた時、商工会などに公表して多くの方に運営協力を仰ぐべきかと、信頼していた仲間に相談したこともありました。でも、本音で言えば、それは決してベターではないと考えていたんです」

 当時、常盤氏の周辺ではバンダイビジュアル、茨城交通、鹿島臨海鉄道、そして町、県、商工会青年部のごく一部のメンバーによって一つの輪ができていた。その総勢は10人あまり。今はこのメンバーで出来ることをする。それは大変なことかもしれないが、今できる最善だというのが常盤氏の考えだった。

 こうしたクローズドな取り組みを重視した裏には、常盤氏がかつて大洗まいわい市場を立ち上げた時の経験があったという。当時とんかつ屋の店主だった常盤氏を筆頭に、ガソリンスタンドの社長、銀座の料理店のオーナーという面々が集まってできたOaraiクリエイティブマネジメント。そのメンバーが観光客に野菜やお土産を売る市場を作ると言っても、生産者は最初から理解してくれたわけではなかった。

「その時に意図的に行ったのが、信頼できる方に紹介して頂いた優秀な生産者に的を絞って協力を要請することでした。新規事業を始める時って、誰もがリスク先行で考えるので、結果が出る前に多くの人を巻き込むのは難しい。でも、結果が出始めると農家の方々から出品したいという声を頂けたので、今回も最少人数でのスタートアップを目指したかったんです」

■プロジェクトの予算を支えた手作りの缶バッチ
 その後、大洗町では毎年恒例のお祭りなどで、ガルパンとのコラボレーションが急速に進められていく。その中で要となったのが、大洗町商工会の存在だった。
《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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