国交省、土木詳細設計に「赤黄チェック」の全面導入推進 画像 国交省、土木詳細設計に「赤黄チェック」の全面導入推進

マネジメント

 国土交通省は、土木構造物の詳細設計業務で図面の作成ミスを減らすため、設計担当者以外の照査技術者の責任で図面を確認する「赤黄チェック」の全面導入に向けた条件整備に入った。標準歩掛かりが実務の現状と乖離(かいり)しているとの指摘を踏まえ、実態調査を現在進めており、調査結果を来年度の積算基準改定に反映させる。併せて共通仕様書にも規定する考えだ。25日開かれた同省の「調査・設計等分野における品質確保に関する懇談会」(座長・小澤一雅東大大学院教授)に今後の方向性として説明した。同省はすべての詳細設計業務で原則、赤黄チェックを実施することを目指して条件整備を行う。
 赤黄チェックは、設計図、設計計算書、数量計算書の整合が取れているか確認する照査手法。確認マークで黄色を入れ、修正個所の訂正を赤字で入れることで設計図不具合の主因である単純ミスを防ぐ。
 同省は13年度に発注した詳細設計業務60件に赤黄チェックを試行導入した。工事着手前に判明した不具合の発生率は、通常よりも試行案件の方が低くなり、アンケートでも受発注者の7割以上が「効果があった」「どちらかといえば効果があった」と答えた。特に設計計算ミスや図面作成ミス、数量計算ミスが多く発見できたという。こうした効果を踏まえ、本格運用を目指すため歩掛かりの改定を検討する。照査の歩掛かりは現在、道路詳細設計の場合で1キロ当たり主任技師が0・5人日、技師(A)が1・5人日となっているが、業界側には「実態と数倍の開きがある」との声もある。
 同省は懇談会で詳細設計照査要領を改定する考えも示した。発注者、設計者、施工者で構成する3者会議で判明した設計の不具合を分析した結果、道路設計の場合では排水構造物工やカルバート工などの不具合が全体の半数を占めたためだ。こうした結果を踏まえた照査項目を詳細設計照査要領に追加する考えだ。

国交省/土木詳細設計に赤黄チェック全面導入/歩掛かり見直しへ調査

《日刊建設工業新聞》

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