10度の傾斜が子どもの背筋を伸ばす!――木製学習台に施された工夫 画像 10度の傾斜が子どもの背筋を伸ばす!――木製学習台に施された工夫

制度・ビジネスチャンス

 ヨコタウッドワーク(福岡県大川市)の木製学習台は小学生向け製品。福岡県工業技術センターインテリア研究所(福岡県大川市)と共同開発した。同センターは、いすや机が子供の姿勢に与える影響の研究実績を持つ。同社は机が主力のメーカーで開発に学習机のノウハウを生かした。 製品化の背景には住宅事情で子供部屋を確保できない家庭や、あえてリビングで勉強させる保護者の増加がある。学習机の販売に響くと懸念する業界関係者もいたが横田社長は製品化に踏み切った。なぜなら「学習机と共存、併用できる。子供が大きくなれば学習机は必要。その前に当社を知るきっかけになってほしい」との思いがあったからだ。 学習台のポイントは約10度の傾斜と本を立てられること。視線が高くなるなどで姿勢が良くなる。角度が10度より大きくなるとノートが落ちたり姿勢が悪くなったりする可能性があった。 子供が持ち歩きやすいように持ち手の太さに配慮し軽量化した。重さは木材の種類や厚さを見直し、試作から500グラム以上軽くして1・5キログラムに抑えた。 表面の板には下敷き代わりになり、落書きしにくい素材を採用。手前の溝は鉛筆が転がり落ちるのを防ぎ、消しゴムかすをためる部分となる。色は当初、白と緑だったが「女の子から要望が多かった」という青を加えた。 横田社長の見込み通り、学習机と一緒に買うケースが出てきた。祖父母から孫へのプレゼントとしての購入もある。また自分で使うので別の色が欲しいという大人からの要望がきた。それらに対して横田社長は「まだ完全な製品とは思っていない」と今後の改良に意欲をみせる。 (文=関広樹)

10度の傾斜が子どもの背筋を伸ばす!

《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

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