鳥取県立中央病院建替は16年9月着工へ 画像 鳥取県立中央病院建替は16年9月着工へ

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 鳥取県は、現在地で建て替える県立中央病院の基本設計をまとめた。新病院棟の規模はSRC、S・RC造(免震構造)11階塔屋1階建て延べ5万平方メートル。計画病床数は518。救急機能、周産期医療、がん医療をはじめとする高度医療機能を充実させる。建設工事費は270億円程度を見込む。今後、実施設計を進め、16年9月の着工、18年10月の開院を目指す。基本・実施設計は日建設計・安本建築事務所JVが担当している。
 県立中央病院(鳥取市江津730)の建て替え整備事業は、現在の本館棟を取り壊して新病院棟を整備。現外来棟(RC造2階建て延べ約7000平方メートル)は改修して研修室や保育施設に使う。新病院の基本理念は、▽高度医療の提供▽安全・信頼▽患者・家族に開かれた優しい病院▽災害に強い▽経営効率に配慮▽職員が最大限の能力を発揮できる働きやすい環境。救急機能、周産期医療、がん医療、教育・研修・研究機能を充実させるとともに、急性期機能の集約、療養生活の快適性・利便性への配慮、環境負荷低減への配慮などに取り組む。
 基本設計によると、敷地南側に新病院棟を配置、北側に平面駐車場を整備する。建物を南側に寄せることで将来の建て替え用地を十分に確保。外来棟と西側の既存建物は残し、渡り廊下で接続する。病院玄関のある敷地東側には緑地を設け、玄関付近に駐車場を配置。正面入り口から西に延びる構内道路は血液センターから続く並木を延長、景観の連続性を確保する。内部は主要部門を2階以上に配置することで、災害時も医療機能を維持できる計画で、外来診療関連部門を2・3階に集中配置、4階には手術部門や集中治療室(ICU)、ハイケアユニット(HCU)、5階には産科病棟に隣接して分娩(ぶんべん)ゾーンを設ける。管理部門は病棟と診療部門の中間に位置する7階に集約する。
 構造計画では、基礎部分は地盤調査の結果により支持層が地表から約40メートルと深く、また地表から5~10メートル程度の範囲で液状化の恐れがあることから、頂部鋼管巻き場所打ちコンクリート杭工法を採用。上部の架構形式は剛性・耐力を高めるために「ブレース付きラーメン構造」とし、低層部ではブレースを配置できない箇所があるため、バランスを取るために建物外周部に耐震間柱を配置する。上部構造を支え免震層に力を伝達する1階大梁はSRC造とし、地盤レベルが低いエントランス側は柱上に免震部材を設置(柱頭免震)する計画で、水害発生時にも免震層が浸水しない計画としている。外来棟は改修し、1階に鳥取療育園、院内保育所、そのほかは病院スタッフゾーンとして使う。

鳥取県/県立中央病院建替/延べ5万平米、16年9月着工へ

《日刊建設工業新聞》

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