三井住友建設、新名神高速橋梁工事で施工省力化技術を展開 画像 三井住友建設、新名神高速橋梁工事で施工省力化技術を展開

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 三井住友建設が、神戸市北区道場町に建設中の新名神高速道路の「武庫川橋」の工事で工期短縮を実現する複数の技術を組み合わせ、省力化施工を展開中だ。使っている技術には、チョウの形をしたプレキャスト(PCa)パネル(バタフライウェブ)、柱頭部のハーフPCa化、PCa版を用いたRC橋脚など同社が開発した最新技術が並ぶ。同社は深刻な技術者・技能者不足に対応するモデル的な取り組みと位置付け、今後の橋梁工事に武庫川橋での成果を反映させる。
 同社は、武庫川橋(橋長442・2メートル、幅員24メートル)で「橋の軽量化と高耐震化」をキーワードに、施工省力化による工期短縮とコスト低減を実現する施工技術を選定。この結果、PCa部材を多用する四つの最新技術を組み合わせた世界初のバタフライウェブエクストラドーズド橋の建設に挑戦している。バタフライウェブの名称は、コンクリート箱桁の側面部(ウェブ)に使うチョウ形の高強度薄型パネルに由来する。この現場では544枚を使用したが、従来のコンクリートウェブが隙間なく並ぶのに対して、バタフライウェブはパネルとパネルの間に空間を設けるため、上部主桁の重量を10%軽減できる。ここに主塔から斜材を張り渡したエクストラドーズド構造を採用し、桁を引っ張り上げることで重量をさらに10%低減した。
 上部工の重量低減などにより81メートル上空にある桁部を支える橋脚(直径5メートル)が細くなり、従来のコンクリートウェブ橋に比べ上・下部合わせた重量を35%削減できたという。主塔部(高さ8・5メートル)と斜材の定着構造にも工夫を凝らした。従来の鋼殻構造で使われる鋼部材を鋼板に簡素化し、溶接や切削作業を省略。柱頭部から平行に張り出す幅員部の架設に採用したPCaセグメントを支保工の代わりにして施工の省力化を図った。
 橋脚の構築には、あらかじめ帯鉄筋を埋め込んだPCa部材を積み上げて脚部を形成する急速施工法「SPER工法」を導入。現場での鉄筋組み立てと型枠作業を省略し、高さ12メートル分を12日と通常の在来工法の約半分で施工した。現在の工事進ちょくは85%。5径間のうち最後の1径間、側径間部(橋のケーブルを固定するコンクリートブロック)を施工中で、来年5月に完成する予定だ。20日に現場を視察した則久芳行代表取締役会長は「新技術開発とともに、現場で独自に工夫された技術の組み合わせが他社との差別化を図る」と述べ、同現場の取り組みを広く展開していく方針を表明した。

三井住友建設/複数新技術併用で橋梁工事の施工省力化/技能者不足に対応

《日刊建設工業新聞》

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