時事エッセイ/田んぼアートと測量技術 画像 時事エッセイ/田んぼアートと測量技術

インバウンド・地域活性

 実りの秋を前に、青森県田舎館村の田んぼアートが見ごろを迎えている。稲作体験ツアーをきっかけに、3色の稲を使って地元の岩木山を描いてみようと始まった取り組みで、20年目を迎えたそうだ▼最初はシンプルだった絵柄は、年を重ねるごとにだんだんと凝るように。今年のテーマは「風と共に去りぬ」と「スターウォーズ」。展望台に立つと、眼下に広がる稲穂の絵に、「おお!」と歓声が上がる▼スターウォーズの田んぼアートには7種類の稲が使われている。緑や白に黄、赤と色彩も豊富。近くで見ると馬の毛並みのように美しい。刈り取るのは惜しい気もするが、期間限定だからこそ、価値も高まろう▼難しい絵柄ほど田植えも複雑になる。展望台から見た姿をきれいに仕上げるために、遠近法を計算して下絵を作成。詳細な設計図を基に稲を植えていくという。ナイロンテープと約1万本のアシで色彩の変わり目をなぞっていく。そのための測量には約1週間かかるそうだ▼大地にポイントを刻んでいくという意味では、構造物や建物を造る時と同じ。何事にも裏付けとなる技術が存在するのである。

回転窓/田んぼアートと測量技術

《日刊建設工業新聞》

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