暑さによる牛乳類消費が好調、学校給食再開で需給逼迫を懸念する声も 画像 暑さによる牛乳類消費が好調、学校給食再開で需給逼迫を懸念する声も

インバウンド・地域活性

 各地で真夏日が続いた中、牛乳類の消費が旺盛だ。外出中に喉の渇きを癒やしたい人が訪れる喫茶店やコンビニエンスストアでは、コーヒーを牛乳類で割ったカフェオレなどが人気。店は大型サイズや新商品を投入して需要に応える。スーパーでの牛乳の売れ行きも堅調だ。一方で、乳業メーカーからは、好調な消費を喜びながらも、学校給食が再開する9月の生乳需給の逼迫(ひっぱく)を懸念する声も出ている。

・お得大型サイズ

 全国200店以上のカフェをチェーン展開するプロント(東京都港区)では、暑さが増した今月上旬、牛乳類を使った4種類の飲み物の売り上げが、前年同期比13%増えた。

 今月から期間限定で投入したカフェオレの「なつオレ」が販売を引っ張る。量は従来のLサイズの2倍(740ミリリットル)だが、価格はLサイズと同じ350円とした。「コーヒーとミルクの割合は半分ずつ。お得感が売りで、特に女性客に人気」(広報)という。10月末まで販売する計画だ。

 消費の動きに敏感なコンビニでも、店頭のコーヒーメーカーを使った「いれたて」商品が好調だ。ローソンは「生乳100%使用」と国産へのこだわりをうたったカフェラテを今年4月末から値下げし、てこ入れに乗り出した。効果はすぐ表れ、5月の販売数は2000万杯と4月までに比べ約2.5倍に伸びた。

 セブン―イレブン・ジャパンは6月末に「カフェラテ」を一部店舗で新発売。コーヒーメーカーの仕組み上、牛乳を使えず、直径数ミリの球状のラクトアイスが入った容器に、熱いコーヒーを注ぐ方式にした。年度内には全国9000店へ販売を広げる。

・来月は最需要期

 スーパーでも牛乳の売れ行きは好調だ。マルエツ(東京都豊島区)は8月半ばまで、牛乳の売り上げが前年同期を約4%上回った。「暑さが増して、飲料全体の売れ行きが好調」(広報)という。

 堅調な消費を受け、乳業メーカーからは、学校給食が再開し牛乳の最需要期となる9月の動向を心配する声も上がる。最大手の明治は、看板商品の「明治おいしい牛乳」の売上高が4~6月、前年同期比5%増と好調だった。「7、8月も前年同期を上回っている」(広報)という。

 このまま暑い日が続くと、乳牛が弱って乳量が減る恐れがある。同社は「天候は需要と供給の両面に関わる。今後、より注視したい」(同)と話す。 

長引く暑さ 牛乳類 旺盛な消費 学校給食再開へ需給逼迫懸念も

《日本農業新聞「e農net」》

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