中間階免震対応の工事用エレベーター実用化 竹中工務店 画像 中間階免震対応の工事用エレベーター実用化 竹中工務店

マネジメント

 竹中工務店は、地震時に免震層を挟んで上層部と下層部でかかる力が異なる中間階免震建物に対応した工事用エレベーターを開発した。エレベーターを支えるマストの固定間隔を拡張する鋼材を採用。従来はフロアごとにつなぎ材で固定していたのを、拡張材を使うことで免震層上下階のつなぎ材をなくす。免震層の上下で建物が大きく変位しても、マストに生じる変形を緩和できる。実際の工事に適用し、安全な作業環境を実現した。従来の工事用エレベーターは、マストをフロアごとにつなぎ材で固定する。このため地震時に免震層で過大な変形が生じると、マストにも大きな変形が起き、エレベーターの運転に支障を来す恐れがある。
 同社は、マストを固定する間隔を拡張する「支持間隔拡張材」を実用化した。免震層の上下で建物が大きく変位してもマストに生じる変形が緩和され、許容値内(水平変位200ミリ)に収まる。拡張材はH形鋼で製作するシンプルな構造で汎用性が高いのも特徴。建物や現場に合わせて設計・製作する。大阪市内で施工した中間階免震建物の現場に初適用。免震層の変形角を従来の3分の1以下に抑えられることを確認した。これにより大きな揺れを受けても中間階免震層の上下でエレベーターの運転に支障はなく、復旧にも多く時間を要することがなくなる。同社は現在、工事用エレベーターを約50台保有している。自社保有の強みを生かし、工事の安全性・生産性向上に役立つ機械化技術の開発と採用を積極的に推進しており、「仮設の機械であっても地震に備えることが大事だ。安全性を高める技術として水平展開していく」(森田将史生産本部生産企画部部長兼機械電気担当)という。

竹中工務店/中間階免震対応の工事用エレベーター実用化/マストの固定間隔拡張

《日刊建設工業新聞》

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