オール特産物の茶漬けで地域おこし!飲食33店メニュー化、静岡県牧之原市の研究会 画像 オール特産物の茶漬けで地域おこし!飲食33店メニュー化、静岡県牧之原市の研究会

インバウンド・地域活性

 食欲が落ちる夏こそ、茶漬けはいかが――。静岡県のJAハイナン青壮年部や、牧之原市商工会議所でつくる「まきのはら茶づけ研究会」が中心となって推進する、新ご当地グルメ「まきのはら茶づけ」が広がっている。茶漬けの茶は静岡牧之原茶、塩は同市相良地区の天然物、県産かつお節――の三つの食材を使うことが条件で8月現在、市内33店舗が参加する。9月には店舗を巡るスタンプラリーや一般からのレシピを募る「お茶づけグランプリ」も展開する計画だ。
・新ご当地グルメに

 「まきのはら茶づけ」が誕生したのは2013年。静岡デザイン専門学校(静岡市)の授業で、学生とJA青壮年部が農業と地域の活性化を目指して「牧之原の茶畑と駿河湾をイメージできるグルメ」として考案した。14年にはJA青壮年部や同会議所などで研究会を結成、食材選定や普及方法を検討した。

 必須食材としては、全国の市町村で生産量2位を誇る茶の他、かつて新潟県まで続いた「塩の道」の出発点である相良地区の天然塩、高知県から伝来したかつお節と歴史を感じられる特産品を選んだ。

 条件はこれだけで店側は自由にアレンジできる。例えば、かつお節のだし汁と茶葉を急須に入れて海鮮丼にかけた茶漬け、茶とチーズのリゾットにだし汁をかけた茶漬け、「中華おこげ」にレタスやトマト、刺し身などをトッピングした茶漬けなど各店が知恵を絞る。参加店舗も居酒屋からイタリアンレストラン、中華料理店、ホテル、そば店、カフェ、焼き肉店など幅広い。

 JA青壮年部員で研究会の副会長を務める茶農家の杉田素之さん(40)は「お茶漬けの具材として地場産品を取り入れるよう奨励している。茶だけでなく、他の特産品のPRにもつながる」と効果を話す。

 牧之原市は、旧相良町と旧榛原町が合併して05年に誕生。メニューに取り入れた店舗は現在、相良地区で22、榛原地区で11と市全域に広がる。

 研究会の会長で飲食店を営む増田裕志さん(49)は「合併後、相良と榛原の両地区が一丸となった地域おこしは初めて」とし、茶漬けを通した地域活性化に期待を寄せる。(伴正薫)

オール特産物 茶漬けで地域おこし 飲食33店メニュー化 静岡県牧之原市の研究会

《日本農業新聞「e農net」》

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