天井裏に設置するだけの床衝撃音低減粒状制振材開発 戸田建設とフクビ化学工業 画像 天井裏に設置するだけの床衝撃音低減粒状制振材開発 戸田建設とフクビ化学工業

インバウンド・地域活性

 戸田建設は17日、フクビ化学工業と共同で、集合住宅などに生じる重量床衝撃音(上階の飛び跳ね音や歩行音など)を大幅に低減する粒状制振材を開発したと発表した。リサイクル材を活用した軽量な材料で、天井裏に設置するだけで衝撃音を抑制。設置する量によって音の遮断性能を調節できる。今後、量産体制を整え、集合住宅の新築工事やリノベーションなどの工事に積極活用していく。集合住宅では、重量床衝撃音が住民のクレームにつながるケースが多い。乾式二重床や仕上げ天井を設置すると、空気層の共振によって重量床衝撃音の遮断性能が低下するためで、これまではコンクリートスラブを厚くしたり、乾式二重床のフローリング下に高価な制振シートを挿入したりするなどの対応が取られてきた。だがこうした方法は重量の増加を伴い、柱や梁など建物の構造全体に影響を及ぼす。
 両社は今回、軽量でありながら衝撃音を低減する粒状制振材を実用化した。再生樹脂を粒状に加工した材料を採用。粒状材が互いに衝突、摩擦を起こすことで天井の振動エネルギーを効果的に吸収し、天井からの重量床衝撃音の放射を抑制する仕組みだ。重量床衝撃音を1ランク(63ヘルツ帯域の床衝撃音レベルが3~7デシベル低減)改善する場合、1平方メートル当たりの荷重の増加量は、スラブを厚くする方法では約120キロ、制振シートを敷く方法では30キロになるのに対し、粒状制振材は6・6キロと大幅な軽量化を実現する。荷重を増やすとさらに性能がアップし、11キロで2ランク(8~12デシベル低減)改善できるという。施工は天井裏に設置するだけ。固定用フックを天井の野縁に引っ掛ければ設置完了となる。リサイクル材の活用によりコスト低減も見込める。

戸田建設、フクビ化学工業/床衝撃音低減粒状制振材開発/天井裏に設置するだけ

《日刊建設工業新聞》

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