世界遺産効果で売り上げ急増……群馬養蚕農家の繭・桑加工製品 画像 世界遺産効果で売り上げ急増……群馬養蚕農家の繭・桑加工製品

インバウンド・地域活性

 養蚕農家などによる群馬県の甘楽富岡蚕桑研究会は、繭の加工品や桑の実を使ったジャムやワインを製造・販売してきたが、直売施設のある富岡製糸場の世界遺産登録で売り上げが急増した。同製糸場が世界遺産の暫定リストに掲載された8年ほど前からの地道な販売が実を結んだ。

 甘楽富岡蚕桑研究会は、1953年に発足し、現在は元養蚕農家も含め会員数は25人。JA甘楽富岡が事務局を務める。自分たちが生産した繭の加工品を売って所得にしようと、97年からシルク製品の名刺入れやボディータオルを開発し販売を始めた。

 2006年には、桑の実収穫用品種「マルベール」を40アール植え付け、6年前からジャム、昨年からワインの販売を始めた。桑の実は、年間1トンを収穫し、粒のまま会員宅で冷凍保存する。200キロはジャム用、300キロは市内の菓子店の原料として1キロ1000円ほどで販売する。残りは、ワイン用となる。

 研究会の高橋純一会長(66)は、「初めは売る場所もなく苦労したが、世界遺産の暫定リストに掲載された富岡製糸場の店で売れるようになった」という。現在、JAの直売所や道の駅でも販売している。

 年間1000万円ほどだった販売額は、昨年の富岡製糸場の世界遺産登録で、製糸場内の店だけで14年度は5300万円に急増した。「会員に対する桑の実園の草刈り日当や研修費などの費用が確保できた」と高橋会長は、研究会活動の活性化を期待する。

繭・桑加工品ビジネス結実 世界遺産効果 売り上げ急増 群馬・甘楽富岡蚕桑研究会

《日本農業新聞「e農net」》

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