日本の野菜を英国へ、成田で試験輸出のため検疫・通関検証 画像 日本の野菜を英国へ、成田で試験輸出のため検疫・通関検証

海外進出

 千葉県の成田市公設地方卸売市場で輸出手続きをして、成田国際空港から欧州連合(EU)、アジアなどへの輸出を検討する「成田市場輸出拠点化推進協議会」(事務局=同市)は、11月に英国・ロンドンに野菜や果実を試験輸出する。市場内での検疫・通関などを検証するとともに、現地での試食・販売を通じてニーズを探る。

 農水省の「国際農産物等市場構想推進事業」を活用する。試験輸出では、市場内で検疫や通関、産地証明などの輸出システムが円滑に機能するかを検証する。併せて、相手国のバイヤー・消費者の評価を把握。相手国の卸売市場と連携できるかも確かめる。

 輸出先には欧州の中で輸入依存度が高く、情報発信力が強いことからロンドンを選んだ。ロンドンには約500店舗の日本食レストランがあるが、英国の食料品輸入額に占める日本産の割合は1%以下と極めて少ない。同市場の五十嵐昭夫場長は「多くの国の農産物が並ぶ中で、日本産には生産過程や作り手のこだわりを説明することが求められる」とみる。

 輸出する品目はイチゴやサツマイモなど35品目が候補に挙がる。協議会に入る輸出業者や産地などの意向を踏まえ、8月中に絞り込む。

 試験輸出に合わせ、ロンドン中心街の日本食材を扱うスーパーでの試食・販売促進イベント、市場や日本食レストランへの日本産食材に対する聞き取り調査なども行う予定だ。

 同市は、同市場をEUや中東、南米、東南アジアへの輸出拠点として再整備に着手。輸出手続きにかかる日数を最大で現在の半分程度に短縮することを目指し、2020年に同市場経由の輸出金額を88億円にする目標を掲げている。

野菜、果実 ロンドンへ試験輸出 検疫・通関など検証 成田市場推進協

《日本農業新聞「e農net」》

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