農産物・食品輸出、過去最高3547億円に リンゴ、牛肉、米伸びる 画像 農産物・食品輸出、過去最高3547億円に リンゴ、牛肉、米伸びる

マネジメント

 2015年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は前年同期比24.9%増の3547億円で過去最高となったことが分かった。円安や日本食人気に後押しされ、牛肉やリンゴ、米、水産物などで数量、輸出額ともに伸びた。下半期は例年、クリスマス需要も手伝って上半期より輸出額が伸びる傾向があるため、順調にいけば通年で7000億円に達し、過去最高を更新する可能性がある。
 内訳は、加工食品を含む農産物が22.1%増の2025億円、水産物が28.8%増の1397億円、林産物が28.8%増の126億円。輸出先は香港、米国、台湾の順に多い。

 伸びが大きい主な農産物は、リンゴが74.7%増の53億円、牛肉が29%増の45億円、米は36.9%増の8億円、日本酒は24.6%増の68億円。数量ベースでもそれぞれ伸びた。リンゴは作柄がよく台湾などで販売が好調だったことが要因。牛肉は欧州連合(EU)やロシアへの輸出規制の緩和が進み、後押しした。水産物も、ホタテが60%増の303億円など大きく伸びた。

 6月に改訂した政府の成長戦略は、20年の1兆円目標の「前倒し達成」を明記。昨年は6117億円で過去最高だった。農水省は、産地の垣根を越えてオールジャパンで海外への発信力を高め、共同で課題解決に当たるため、品目別の輸出団体づくりを進め、官民挙げて輸出拡大に取り組んでいる。

 一方、主要輸出先の香港や台湾、中国、韓国は、東京電力福島第1原子力発電所事故を受けて、一部の県の輸入停止を現在も続けている。政府は規制撤廃を要請中だ。

 農水省は今年度、6次産業化食品の輸出を支援するため、海外の百貨店で試験販売し、消費者の反応を調査する事業を始めた。輸出によって、大手食品メーカーだけでなく農家の所得向上につなげられるかも課題だ。

過去最高3547億円に リンゴ、牛肉、米伸びる 上半期農産物・食品輸出額

《日本農業新聞「e農net」》

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