化学物質を使わない微生物農薬を開発……乳酸菌で軟腐病防除 画像 化学物質を使わない微生物農薬を開発……乳酸菌で軟腐病防除

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 京都府農林水産技術センター生物資源研究センターは、製薬会社のMeiji Seika ファルマ(株)(東京都中央区)、京都府立大学と共同研究し、乳酸菌の殺菌作用などで植物を病気から守る微生物農薬を開発した。傷ついた茎や葉から侵入した細菌によって腐る軟腐病に効果があり、化学物質を含まないため有機JASや特別栽培農産物で使える見込み。乳酸菌を利用した農薬は世界で初めて。
 2005年から共同研究を始め、農水省が5月27日に「ラクトガード水和剤」として農薬登録した。同社が来年度から販売する予定だ。軟腐病に有効な農薬は少なく、ハクサイやタマネギ、ジャガイモなど幅広い作物の防除に効果があるという。

 同センターが発酵食品に含まれる乳酸菌の一種のラクトバチルス属から、殺菌作用や植物の病気に対する抵抗性を引き出す能力が高い菌を選抜した。

 同センターは食の安全・安心に貢献する画期的な技術として、乳酸菌を使った微生物農薬の開発を進めていた。同省の農林水産研究高度化の事業を活用して共同開発した。生産現場への早期導入に向け、府内各地で圃場(ほじょう)実験に取り組む方針だ。ブランド京野菜の栽培にも効果的と見ている。

 乳酸菌は食品に使われ、漬物など発酵食品の原料にしていることから消費者の信頼性は高い。

乳酸菌で軟腐病防除 微生物農薬を開発 京都府農技センターなど

《日本農業新聞「e農net」》

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