旧排ガス規制の農機、8月で生産終了へ 画像 旧排ガス規制の農機、8月で生産終了へ

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 農業機械の排出ガス規制の強化に伴い、経過措置として生産が認められていた旧排ガス基準の機種のうち、最後まで残っていた19キロワット以上37キロワット未満(約26馬力以上50馬力未満)のクラスの生産が今月末で終わる。これで旧基準の農機は生産されなくなる。新たな基準に対応した新型機種は製造コストが上がることから、農機の末端小売価格が上がりそうだ。 
 排ガス規制はエンジン出力が19キロワット以上の農機が対象。現在の3次規制では、2011年10月に130キロワット以上のクラスから適用が始まり、12年10月に56キロワット以上、13年10月に19キロワット以上と、次第に小型機種に規制対象が広がった。

 19キロワット以上37キロワット未満の機種は、国内の中心的なクラス。経過措置期間が最も遅くまで認められていたが、8月末に経過措置が切れる。メーカーは生産を打ち切り、在庫が無くなり次第、販売も終える。

 3次規制では排ガス中の微粒子や窒素酸化物を減らすため、エンジンに電子制御システムやフィルターなどの装備が必要になる。農機メーカーによると、エンジンの生産コストは従来型に比べ1.5~2倍に上がる。これを反映して農機の販売価格は数十万円上昇するという。

 なお、農家が現在所有している農機や中古農機は排ガス規制の対象外で、引き続き使用できる。

・農家へ周知徹底 JAやメーカー

 新基準対応農機では販売価格が上がることから、農機各社やJAでは、排ガス規制が強化されていることを農家にPRしている。農家が情報を知らずに現行モデルの機種を買い逃さないようにと知らせる。

 JA全農では、会議や研修会を通じ、JAの農機担当に排ガス規制が強化され、現行モデルが8月末には製造が終了することを周知し、各地の農機展示会などで農家に知らせるようにしてきた。現行基準の機種に駆け込み需要があるせいか、「昨年同期よりトラクターの注文は増えている」と農業機械課。現行モデルに注文があれば「確実に農家に届けられるようにしたい」としている。

 クボタ(大阪市)は、現行モデルを希望する農家に広告などで排ガス規制をPR。19キロワット以上37キロワット未満のトラクターとコンバインは同社販売台数の4割を占めるだけに影響が大きい。農機国内統括部の木下武志マーケティング推進グループ長は「排ガス規制は農家の認知度が低い。価格が上がった後で『知らなかった』という農家がないようにしたい」と強調する。

 農機のディーラーでは昨年の米価安で「積極的にプロモーションをしにくい環境にはある」(全国農業機械商業協同組合連合会)という面もあるが、メーカーや販売店では「値上がり前の現行機種の購入を検討している農家は、早めに販売店に相談してほしい」と呼び掛けている。

農機 排ガス規制強化 旧基準機の製造終了 値上がり備え対応を

《日本農業新聞「e農net」》

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