夏のスキー場活用!観光と連携し養蜂で稼ぐ   画像 夏のスキー場活用!観光と連携し養蜂で稼ぐ  

インバウンド・地域活性

 夏もスキー場に来てもらいたいと、福島県喜多方市が手掛けた観光客向けの花畑を活用し、同市の農家グループが養蜂を始めた。今年は菜の花の蜂蜜約300本(1本250グラム)を生産。市内の道の駅で販売する。観賞用だった花畑を農家の新たな収入源にするのが狙いだ。

 春は菜の花、夏はヒマワリ、秋にはコスモス。市のスキー場の斜面8ヘクタールは春から秋にかけて色とりどりの花で埋め尽くされる。夏場の観光スポットにしようと市が2012年度に造成した花畑で、人気は口コミで広がり、毎年約7万人が訪れるようになった。

 その花畑の集客力に市が着目、「観賞用だけではもったいない」と地元農家らに養蜂を提案。「副収入の確保と地域活性化につながる」と農家3人が賛同し、14年4月、三ノ倉はちみつ研究会が発足した。巣箱20箱をスキー場内に設置し、今年4月から本格生産を始めた。巣箱や採蜜機械などの経費は市が半額を助成した。

 ただ、周辺では毎年のようにツキノワグマが出没し、農家らは対策に苦心した。巣箱の周囲を二重に電気柵で囲むなど厳重な防護策を実施した上で、1日置きに午前5時に巣箱を見回り、無事採蜜にこぎ着けた。研究会代表の稲作農家、大竹庄太郎さん(78)は「熊にやられたら努力は水の泡になる。巣箱から蜜を取り出す瞬間は、何とも言えない喜びを感じた」と顔をほころばせる。

 スキー場内のレストハウスとも協力し、蜂蜜と地元のリンゴを使ったアップルパイも考案、花の期間限定で販売する。市は「観光と農業で力を合わせて地域を明るくしたい」(熱塩総合支所産業課)と意気込む。

 「三ノ倉高原はちみつ」は1本1500円。道の駅「ふれあいパーク喜多の郷」で販売している。 
《日本農業新聞》

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