海のないラオスをエビの輸出国に! 日本の中小企業が挑戦 画像 海のないラオスをエビの輸出国に! 日本の中小企業が挑戦

海外進出

 内陸国で海のないラオスをエビの輸出国にしてみよう―。活動の学習システムを開発してベトナムの生産性向上に寄与しよう。はたまた、電気3輪車でダッカの街の空気をきれいに、カセット式黒煙除去フィルター(DPF)をバスに搭載してモンゴルの空を守ろう―など日本の中小企業の多様な挑戦が始まっている。 ラオスをエビの輸出国にしようと計画するのはIMTエンジニアリング(東京都新宿区、冨田ゆきし社長)。国際農林水産業研究センターと共同でわが国初の「屋内型エビ生産技術」を開発した。稚エビを無菌状態で育成し病気などの発生を予防、海と同じ環境を再現することで内陸部や乾燥地帯で海エビの養殖を可能とした。 東南アジア地域ではエビ養殖が盛ん。だが、養殖による環境負荷や、ウイルス性の病気などの問題・課題を抱えている。そこで、経済発展が遅れているラオスの水産生物資源研究センターと協力し、技術の有効性を調査、水産業の発展を目指す。 ベトナムで「カイゼン」運動を軌道に乗せようとしているのは、ゼッタリンクス(東京都荒川区、山田邦裕社長)。ベトナムの工場の多くは工程管理が不十分で、低生産性と製品の品質低下が課題となっている。 そこで日本の品質管理技術である5Sや、カイゼンを学習できるICTを活用したアクティブラーニングシステム教材や授業ビデオを取り入れた研修を取り入れることにした。ベトナムの大学や高等教育機関と共同でコンテンツをつくり、現地工場でシステムの有効性を調査する。 大気汚染の著しいバングラデシュの首都・ダッカで電気3輪車「E―トライク」を走らせ空気をきれいにしようとするのはテラモーターズ(東京都渋谷区、徳重徹社長)。試用車の走行実験・ドライバー教育などで大気汚染防止効果はもとより経済性の優位さも示し、政府、関係機関に現在のオートリキシャからの切り替えを訴える。 モンゴルにディーゼル路線バス用のディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)「モコピー」を持ち込もうとしているのはコモテック(埼玉県春日部市、小森正憲社長)。黒煙を99・9%、粒子状物質(PM)を90%除去できる。首都ウランバートルのバスに取り付け夏と冬にデータを収集、導入可能性を検討し現地生産に向けた委託先を探す。 これらの事業はいずれも国際協力機構(JICA)が実施する2014年度補正予算分と15年度第1回分の中小企業海外展開支援事業の普及・実証事業として採択された。 (文=石掛善久)

海のないラオスをエビの輸出国にしてみよう!

《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

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