東亜建設工業とテクノコアが工事粉じん低減システムを開発、風向きなどで拡散監視し自動散水 画像 東亜建設工業とテクノコアが工事粉じん低減システムを開発、風向きなどで拡散監視し自動散水

インバウンド・地域活性

 東亜建設工業は5日、試験装置・制御機器メーカーのテクノコア(埼玉県川口市、替場信一社長)と共同で、建設工事で発生する粉じんを自動的に低減するシステムを開発したと発表した。粉じんの拡散状況を風向風速計と粉じん計で常に監視し、設定しておいた風向・風速や粉じん濃度(管理基準値)に応じて自動的に散水する仕組み。施工中の現場で車両走行の粉じん対策に適用した結果、平均約50%の低減効果が得られた。工事現場では土砂の掘削や建物の解体、車両の走行などに伴い粉じんが発生する。このため散水装置を使った粉じん対策が講じられているが、風向の変化で粉じんの拡散方向が変わっても粉じん低減効果を維持でき、少ない水で効率よく低減させるなどの技術が求められている。
 そこで両社は、自動粉じん低減システム「粉じん見張り番」を実用化した。散水範囲を広くして、さまざまな方向に変化する粉じんの拡散に対応。現地の粉じん拡散状況を常に監視し、必要に応じて自動的に散水を行うのが特徴だ。システムは、シリコン製のノズルが付いた散水装置や風向風速計、粉じん計、水タンクなどで構成する。風向風速計と粉じん計で粉じんの拡散状況を常に把握しながら、粉じん拡散の特性と周辺環境の状況を基に設定した風向・風速、粉じん濃度(管理基準値)に応じて自動散水する。ノズルが水圧によって振動しながら水を散布し、面状に水滴のカーテンを形成。この面を透過させることで粉じんが低減する。現場の状況に応じて散水する節水型で、タンクへの給水作業だけでなく、経済的にも現場の負担を軽減する。自立式タイプと万能塀などに固定するタイプを用意している。施工中の現場で車両走行の粉じん対策として適用したところ、風速5~7メートルの状況下で粉じん低減率37~56%(平均約50%)の効果があった。ノズル1本当たりの散水範囲も水平方向で約8メートルあることも確認した。今後もさまざまな条件の現場で実績を重ね、粉じんの低減効果をさらに高めていく考えだ。

東亜建設工業、テクノコア/工事粉じん低減システムを開発/拡散監視し自動散水

《日刊建設工業新聞》

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