「王道歩み、率先垂範心掛ける」――大成建設・村田誉之社長に聞く 画像 「王道歩み、率先垂範心掛ける」――大成建設・村田誉之社長に聞く

マネジメント

 4月に新体制の下で新しい中期経営計画(15~17年度)が始動。堅調な事業環境を背景に「まずは初年度の計画を確実に達成する」という。住宅子会社で社長を務めた経験を生かし、「業績や品質などすべての領域で業界ナンバーワンを目指す」と決意を語る。
 ――就任から約3カ月半がたった。
 「諸先輩が信頼を築き、守ってきた顧客がたくさんいる。全国の支店などを回る中で、あらためてこのことに感動した。多くの顧客を失うことなく、逆に増やしていきたい。そのためにも前任の山内隆司会長の下で学んだ『王道を歩む』と『トップ自らが率先垂範する』を心掛ける。入社以来ずっと感じている自由闊達(かったつ)な風土を一番の武器に、伝統進化、価値創造を実践し、人が生き生きとする環境を創造していく」
 「経営トップの若返りを機に社内の活性化を図りたい。社長と社員との距離が近くなったし、社長メッセージを全社員に毎月発信している。社員一人一人が経営者と同じような感覚で仕事をするような風土をつくっていきたい」
 ――新中計が始動した。
 「『建設事業本業の深耕』を基本方針に据えた。品質と安全の確保によって高い顧客満足を得るという建設事業の原点に立ち返り、安定的で持続的な成長を図る。社長・支店長・作業所長という『縦の糸』と、本社にある各本部の『横の糸』とを編み込み、強い組織をつくる。縦の糸と横の糸が密に連携し、建築と土木の垣根も越えて良いものづくりに取り組む」
 ――施工能力をどう高めていく。
 「社員、作業員とも不足している。キャリア採用を含め社員を増強するとともに、協力会社組織の倉友会と連携して作業員の確保・育成に取り組む。新しい時代に合ったものづくりの体制ややり方を考え、生産性を向上させていく」
 「次代に向けた施工技術の開発にも力を注ぐ。具体的なプロジェクトに対し技術を開発する、研究を進める中で適用案件を探るという二つのアプローチで進める。必要に応じて技術センター(横浜市戸塚区)の設備の拡充も加速させる。戦略的に投資を行って本業の技術力を高め、さらなる差別化を図っていきたい」
 ――海外事業の展望は。
 「海外事業を戦略的に取り組むための委員会を組織し、検討を始めている。規模の拡大ではなく、収益をきちんと上げられる体質・構造を築くことが重要だ。グローバル人材の育成とともに、健全な成長に向けた基盤を整備していく」。(4月1日就任)
 (むらた・よしゆき)77年東大工学部建築学科卒、大成建設入社。09年大成建設ハウジング社長、11年大成建設執行役員関東支店長、13年4月常務執行役員建築総本部長兼建築本部長兼社長室副室長、同年6月取締役。埼玉県出身、60歳。山歩きなどアウトドア好き。最近は休日に庭のテラスで取る朝食が楽しみ。
《日刊建設工業新聞》

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