2016年春採用の選考解禁、短期決戦で競争激化!担当増員のゼネコンも 画像 2016年春採用の選考解禁、短期決戦で競争激化!担当増員のゼネコンも

人材

 2016年春に卒業する学生の採用に向けた面接など企業による選考活動が1日、本格的に始まった。採用活動の開始時期を遅らせる経団連の新ルールで、今年は4カ月繰り下げてのスタート。より短いスケジュールで自社をPRし、学生と会社間の相互理解を深める必要があり、大手ゼネコンの中には採用担当を増やすなどして対応を強化している企業もある。正式内定は10月に集中するとみられ、2カ月の短期決戦で計画採用数を確保するための激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。建設業界では、東日本大震災の復興や公共投資の回復、2020年東京五輪開催に向けた建設需要の高まりで、採用枠を広げる動きが目立つ。ただ、土木、建築を学ぶ学生は減少傾向にあり、売り手市場の状態だ。選考活動解禁前の取り組みとしては、「現場見学会、インターンシップ、大学主催のキャリアセミナーへの出展」(大林組)、「オープンセミナーやWEBセミナーの開催、学校訪問」(鹿島)、「社内・社外セミナー、作業所見学会」(竹中工務店)など、まずは学生に業界自体に関心を抱いてもらう活動が目立った。
 多くの学生を面接し、優秀な人材を選考するため、採用体制を強化した企業もある。事務、建築、土木、設備、機電の5職種で採用を実施している大林組は、人事部の採用担当に加え、各職種にそれぞれ選考担当者を配置。竹中工務店は本社人事部門のほか、全国7拠点の本・支店で採用活動を展開している。若い世代が使い慣れ、一度に多くの情報を提供できるホームページ(HP)の活用も進む。鹿島は、新卒採用情報を載せたHPを大幅にリニューアルした。「各学校のOB・OGをリクルーターに任命し、各校数人の体制で採用活動に協力してもらっている」(大林組)、「リクルーター制度の活用、学校訪問を実施」(鹿島)など大学へのアプローチも活発化している。売り手市場の中で、学生の大手志向は依然根強い。「入社を決めかねている人をいかにに呼び込むか」(準大手ゼネコン)、「学生が複数の企業をてんびんにかけている」(別の準大手ゼネコン)といった声もある。ルール変更の初年度だったが、各社とも準備を着実に進めていたため、「例年と変わらず対応できている」(清水建設)との声もある。せっかく入社しても2~3年で辞めてしまうケースが多いのも業界の課題。入社後のミスマッチを少なくするためにも、コミュニケーションの場を増やすなどの対策が重要となりそうだ。

16年春採用の選考解禁/短期決戦で競争激化/担当増員のゼネコンも

《日刊建設工業新聞》

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