福島洋上、超大型浮体式風力発電設備の係留作業が本格化 画像 福島洋上、超大型浮体式風力発電設備の係留作業が本格化

インバウンド・地域活性

 高さ189メートル、出力7メガワットの世界最大級の浮体式洋上風力発電設備「ふくしま新風」を、福島県楢葉町沖約20キロの海域に係留する作業が進んでいる。7月28日に、仮置きしている福島県いわき市の小名浜港から海域まで約60キロをえい航。29日に係留用の8本の巨大チェーンと浮体との連結作業を開始し、31日には3本目のチェーンとの連結作業を実施した。早ければ9日に係留作業が終了する予定だ。作業は清水建設・新日鉄住金エンジニアリングJVが担当している。丸紅や清水建設など11者で構成する福島洋上風力コンソーシアムが経済産業省から受託した「福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」の第2期工事。整備される3基の発電設備のうち、最も大きな設備で、高さ189メートル、風車のブレードの長さ(翼長)は81・7メートル、重量1700トンの規模。出力は7メガワットと洋上風力発電としては世界最大になる。
 設備を搭載するL字型浮体は一辺が106メートル、高さ32メートル、重量5500トンの規模。浮体の組み立ては三菱重工業長崎造船所(長崎市)の建造ドックで行われ、長崎港から福島県いわき市の小名浜港に船で運ばれた。小名浜港内で風車の本体部分が取り付けられ、6月に製作を終えた。7月28日午後5時から約12時間をかけ、小名浜港から福島県楢葉町の実証研究実施海域まで約60キロをえい航した。翌29日の夜明けとともに係留用の8本の巨大チェーンと浮体との連結作業に着手した。巨大チェーンは1本当たり870メートル、リングの太さ(呼び径)は132ミリ、総重量2800トンで清水・新日鉄住金エンジJVが敷設した。
 31日には3本目のチェーンとの連結作業を実施した。海象条件にもよるが、係留作業は9日にも終了する見通し。その後、ふくしま新風と既設の浮体式洋上サブステーション(洋上変電所)「ふくしま絆」をライザーケーブルで連結する作業に移る。9月下旬にも一連の設置作業を終了する予定だ。コンソーシアムの構成員は、▽丸紅▽東京大学▽三菱商事▽三菱重工業▽ジャパンマリンユナイテッド▽三井造船▽新日鉄住金▽日立製作所▽古河電気工業▽清水建設▽みずほ情報総研。2期工事で清水・新日鉄住金エンジJVは、長崎港から小名浜港への浮体設備のえい航、小名浜港から実証研究実施海域へのえい航・係留、変電所と浮体式洋上変電所を結ぶライザーケーブルの敷設を手掛けている。

福島洋上風力コンソーシアム/超大型浮体式風力発電設備の係留作業が本格化

《日刊建設工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 北海道財務局、札幌・琴似住宅跡地売却の入札公告。12月20日まで参加受付

    北海道財務局、札幌・琴似住宅跡地売却の入札公告。12月20日まで参加受付

  2. 東池袋駅直上部の再開発、子育て支援施設や医療モールも

    東池袋駅直上部の再開発、子育て支援施設や医療モールも

  3. 大手町二丁目再開発、東京駅日本橋口で高さ日本一の大型開発が始動!

    大手町二丁目再開発、東京駅日本橋口で高さ日本一の大型開発が始動!

  4. 東京23区内の2016年度大規模開発、都心部で活況続く!

  5. 虎ノ門・麻布台地区再開発、高さ330m複合ビルなど総延べ82万平米計画

  6. 「完全個室」超豪華高速バス競争が勃発、各社の戦略は?

  7. メガネフレームの国内最大産地・福井から、ヘッドセット装着可能なフレーム登場

  8. 【ご当地美人】福島美女は53代目……ミスピーチキャンペーンクルー

  9. 札幌市・産業共進会場跡地活用、17年2月にも事業者公募

  10. パルコが5カ年経営計画、総額668億円でスクラップアンドビルド

アクセスランキングをもっと見る

page top