2016年新卒、就職人気企業ランキングまとめ 画像 2016年新卒、就職人気企業ランキングまとめ

人材

 就活情報サイトや調査会社が2016年卒業予定の学生に対し行った、就職人気企業ランキングが続々と発表されている。7月29日までに発表されている就職人気企業ランキングのうち、総合ランキングや文理、男女別のランキングの一部を比較して紹介する。

◆総合ランキングでは「伊藤忠商事」の存在感が強い

 2016年卒就職人気企業ランキングのうち、比較対象としたのは就職情報会社「学情」が4月8日に発表した「2016年卒 就職人気企業ランキング」、楽天が運営する口コミ就職サイト「みんなの就職活動日記」が6月4日に発表した「新卒就職人気企業ランキング」、就活サイト「レクミー」を運営するリーディングマークが3月1日から4月21日にかけて実施した、2016年卒難関大生「就職人気企業ランキング」の3つ。

 「学情」は12,808人を対象とし、「みんなの就職活動日記」は7,079人より回答を得ている。とりわけレクミーによるランキングは、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、京都大学、一橋大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、東北大学、筑波大学といった難関大生3,550人を対象にしている点が特徴的である。

 3つのランキングを比較した結果、どのランキングのトップ3にもランクインしたのは「伊藤忠商事」。「ANA(全日本空輸)」も、学情で1位、みんなの就職活動日記で2位と人気が高い。また、レクミーでは、「伊藤忠商事」のほか「三菱商事」「三井物産」「住友商事」がトップ10にランクインし、難関大生に商社を志望する学生が多いことが読み取れた。

 そのほか、2つ以上のランキングでトップ10入りした企業は、それぞれ「ANA(全日本空輸)」「JTBグループ」「三菱東京UFJ銀行」「資生堂」「JAL(日本航空)」「丸紅」「サントリーグループ」だった。

◆理系女子は食品、理系男子は工業・電機・鉄道

 文理・男女別の就職人気企業ランキング比較では、「みんなの就職活動日記」、就活・就職情報サイト「マイナビ」が6月26日に発表した「2016年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキング」、就職情報総合サイト「ダイヤモンド就職ナビ」を運営するダイヤモンド・ヒューマンリソースによる「就職先人気企業ランキング2015」の3つ。マイナビは、20,778人を対象としており、ダイヤモンド・ヒューマンリソースは9,216人から回答を得た。

 ダイヤモンド・ヒューマンリソースの理系男女別ランキングを見ると、理系男子は上位に商社が並び、理系女子はトップ10中7つの食品メーカーがランクイン。理系女子で食品メーカーが並ぶのはマイナビ、みんなの就職活動日記も同様で、マイナビでは8つ、みんなの就職活動日記では7つが食品メーカーだった。ランクインしたおもな食品メーカーは、「味の素」「カゴメ」「サントリーグループ」「明治グループ」「キユーピー」「キリン」など。

 一方、理系男子の結果には差がついた。どのランキングでもトップ10入りを果たしたのは「日立製作所」と「東芝」だったが、ダイヤモンド・ヒューマンリソースでは商社が人気。マイナビでの1位は「トヨタ自動車」で、同社はみんなの就職活動日記でも2位にランクインしている。そのほか、理系男子では「JR東日本(東日本旅客鉄道)」「三菱重工業」「NTTデータ」が人気だった。男子には、工業系のほか電機メーカーや鉄道系が人気なようだ。

◆文系男女は金融・保険・商社が人気、旅行関連もランクイン

 マイナビでは、文系は男女ともに「JTBグループ」が1位、「H.I.S(エイチ・アイ・エス)」が2位と、旅行関係の人気の高さがうかがえる結果になった。3つのランキングを比較すると、男女ではそのほか「ANA(全日本空輸)」や「JAL(日本航空)」がランクイン。

 文系男子では、マイナビで「JAL(日本航空)」が1位のほか、ダイヤモンド・ヒューマンリソースで「三井物産」が1位、みんなの就職活動日記で「伊藤忠商事」が1位。文系女子では、ダイヤモンド・ヒューマンリソースで「三菱東京UFJ銀行」が1位、みんなの就職活動日記では「ANA(全日本空輸)」が1位だった。

 文系女子は特に、「三菱東京UFJ銀行」「東京海上日動保険」「みずほフィナンシャルグループ」「三井住友銀行」など金融や保険関連の企業のランクインが目立つ。「資生堂」や「オリエンタルランド」が人気ランキングに入る特徴は、女子ならではといったところか。

◆人気企業のキーワードは、規模×認知度×親世代

 企業の人気度をはかる指標や対象は調査により異なっており、三者三様の結果になったため就活生全員に人気の会社を的確に述べることは難しい。しかし、ランキング全体を見ると、誰もが一度は目にしたことがあるであろう有名企業が名を連ねていることに気づく。ランキング上位の企業は従業員数が万を超えるような大規模な会社が多く、それだけ新卒の受け皿も多いのだろう。

 また、社のイメージキャラクターとして若年層に人気のタレントを起用し、CMを多く放映している企業が多いこともランキング入りを果たした企業のもつ共通点のひとつだ。認知度と人気度は必ずしも比例するものではないが、ランキングに大きな影響を及ぼしていると言えそうだ。

 認知度の点で言うならば、若者の身近にあるIT企業の名が意外に少ないことにも気づく。全世界的な知名度を誇る「Google」「Apple」「Microsoft」などの日本法人や、「楽天」「ソフトバンク」といった会社がランクインしない現状には、おそらく「親世代でも必ず知っている著名な会社に入りたい」という就活生の希望も現れてはいないだろうか。

 本格的にスタートした、2016年卒業予定学生による就職活動。暑い中のスーツ着用や準備、交通費など苦労する点も多いと思うが、体調に配慮し万全の状態でやりきって欲しい。

【就活】2016年卒、就職人気企業ランキングまとめ<複数調査を比較>

《佐藤亜希》

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