食べ物の体積や食感を即時に非破壊検査……音響効果利用、岐阜大が製品化進める 画像 食べ物の体積や食感を即時に非破壊検査……音響効果利用、岐阜大が製品化進める

インバウンド・地域活性

 岐阜大学が音響を利用して食品の体積を非破壊で検査する技術を確立。技術を組み込んだソフトウェアを開発し、現在製品化を進めている。

 応用生物科学部 食品加工学研究室の西津教授が確立したこの技術は、ヘルツホルム共鳴と呼ばれる現象を利用したもの。これは瓶に息を吹き入れたときに音が出るといった現象のことで、このとき出る音は瓶の中に水などを入れることで変化する。この内容積による音の変化を利用して、食品や農産物などの体積を計測することに成功した。

 体積の非破壊計測方法としては、アルキメデスの原理を使った液浸法やレーザー光によるスキャンが知られているが、それぞれ液体につける必要がある、計測に時間がかかるといった課題があった。ヘルツホルム共鳴を使った計測は、こうした課題を解消できる。

 また、今回の技術を利用することで、食品内の孔の大きさや量の計測も可能に。ビールの泡のきめ細かさ、パンや天ぷらの口溶け感、サクサク感といった食感を数値的に示せるようになる。連続して計測することも可能なため、攪拌中のホイップクリームを計測し、最適な攪拌タイミングで止めるといった利用もできるとのことだ。このほか、体積と重量から密度を算出し、果物の糖度を推定するといった活用法が実用化研究の中で進められている。

 現在、同大学ではこういった計測が可能なソフトウェアを開発。実用化、製品化に向けてハードウェアの開発を進めている。

 なお、同大学によれば、技術的にはスマートフォンやタブレット端末のワイヤレス接続によって利用が可能とのこと。簡易的なハードウェアとの組み合わせることで、業務用としてだけでなく、家庭内でも気軽に利用できる製品にしていく考えだ。

★毎週月曜発行★
編集部オススメ記事をピックアップ!
HANJO HANJO メールマガジン登録はこちら
《こばやしあきら》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 狙え、インバウンド需要! ホテル業界の事業戦略を追う

    狙え、インバウンド需要! ホテル業界の事業戦略を追う

  2. 横浜スタジアムの増築改修、オリンピックを踏まえ6000席増設へ

    横浜スタジアムの増築改修、オリンピックを踏まえ6000席増設へ

  3. 和歌山市駅前再開発、ホテルや図書館も

    和歌山市駅前再開発、ホテルや図書館も

  4. 日本油脂王子工場跡地開発、大型商業施設と共同住宅の建設へ

  5. 高い評価の新潟米「新之助」、強気の値段設定はおいくら?

  6. 春日/後楽園駅前地区再開発、教育機関の開校などでランドマークへ

  7. 殿町「羽田連絡道路」が起工、国際競争力の強化に期待

  8. 川崎駅西口開発、オフィス棟とホテル棟を計画

  9. りんくう公園予定地(泉佐野市)、コンセプトは「みどり空間が新しいつながりを築く」

  10. 8兆円のインバウンド市場を獲得せよ!~地域観光商品とB2B商談会~

アクセスランキングをもっと見る

page top