Workcise(Work+Exercise)で健康経営を実践するイトーキ 画像 Workcise(Work+Exercise)で健康経営を実践するイトーキ

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 神奈川県が行った「CHO構想コンソーシアム平成27年度第1回会議」では、健康経営に取り組む企業代表として、イトーキの高原良氏が「働く場から変えてみる。~健康経営に貢献するオフィス環境づくりの取り組み~」をテーマに講演を行った。同社は、オフィスなど環境のさまざまな空間づくりを行っている。企業コンセプトは「人も活き活き、地球も生き生き」。「新Ud(Universal Design)&Eco style」を掲げ、仕事にも健康にもよい行動として「Workcise」を健康経営に取り入れている。

 Workciseは「Work+Exercise」を意味する同社の造語。「たとえば仕事のなかで、立ちながら集中力を高めて作業したり、歩く機会を増やしたり、コミュニケーションや身体活動が活性化する動線をつくるなど、健康増進環境を整備している」(高原氏)。

 同社が環境に注目した背景には、厚労省で発表した「10年間で1日に1000歩の身体活動が減少している」というデータが挙げられる。1000歩は時間にして10分の活動に相当する。これは運動習慣がおろそかになったのでなく、生活習慣で歩く機会が減ったからだ。そこで特に健康に意識のない人でも、自然に無理なく実践してもらえるように、働く環境のなかで健康増進の仕組みを取り入れたそうだ。

 同社では2012年から取り組みをスタートした。まず身のまわりの健康課題を300ぐらい洗い出した。「オフィスは仕事をする場であり、生産活動の妨げになることはダメ。あくまで目的は働き方の改革だ。当時ちょうど新しいオフィスを構えることになったので、これを実践の場にした」(高原氏)。

 前述のようにStanding Work Spotで立ち仕事をしたり、動線を広く取ったり、床や壁にサインをつくったり、天井に流した鳥のアニメを見上げることでストレッチを促す工夫も凝らしている。このほか同社ではフリーアドレス制を導入しているため、週に2回、「チーム内で一緒に仕事をする機会を設け、メンタルケアも図っている。

 また効果検証も行っている。たとえばStanding Work Spotにより、6週にわたり毎日2時間の立ち仕事をしたところ、ウェストが平均0.8cm(32名社員)ほど減ったそうだ。これらの取り組みが評価され、スマートライフ・プロジェクト「第3回健康寿命をのばそう!アワード」で、厚生労働大臣優秀賞(企業部門)を受賞した。高原氏は「本社以外の他拠点の環境も整備し、経営指標や生産性による効果を検証していく。さらに、このワークスタイルを定着させる運営手法を確立したい」と今後の抱負を述べた。


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《井上猛雄》

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