日本工営らが下水管路自動洗浄装置を開発、電源なしで段差部の汚濁物など洗い流す 画像 日本工営らが下水管路自動洗浄装置を開発、電源なしで段差部の汚濁物など洗い流す

インバウンド・地域活性

 日本工営、東京都下水道サービス(TGS、東京都千代田区、小川健一社長)、管清工業(東京都世田谷区、長谷川健司社長)の3社は、下水道管路の自動洗浄装置「フラッシュゲート」を開発した。管路内に設置した無電源で開閉する転倒式ゲートでせき止めた水を一気に放出し、管路の段差部などにたまった汚濁物(スカム)や砂を洗い流す仕組みで、悪臭の発生や詰まりを防ぐ。特許出願中。日本工営は今後、国内外の下水道管理団体への売り込みを強化する。フラッシュゲートは、バネ付きゲート、ゲートを開ける機能を果たすフロート(浮き)で構成する。
 通常は、バネ(ゲート下部に装着)の力でゲートが立ち上がった状態にあり、管路内を流れる水をせき止める。水がたまり、水位が上がってくると、ゲートの両端にぶら下げたフロートが徐々に上昇。一定の高さまでフロートが上がると、ゲートの裏側にあるラッヂ(抑え金具)が自動的に外れ、ゲートも倒れて一気に水を放出する。水位が下がれば自動的にバネの力でゲートが立ち上がる。こうした動きを繰り返すことで、段差部や、流量不足で適正な流速を確保できない区間にたまったスカムや砂などを流し続ける。従来は1カ月に1~2回程度のペースで高圧洗浄機を使って人力でスカムや砂を洗浄していたが、フラッシュゲートは段差部などの対策が必要な区間の上流部に設置するだけで自動洗浄する。電気を使わず、人件費や高圧洗浄機などの機材費も不要なため、維持管理コストが大幅に削減できる。適用対象は直径200~700ミリの合流式、分流式の管路で、現在は日本下水道新技術機構と性能を検証している。日本工営は検証結果を踏まえ、国内の地方自治体だけでなく、東南アジアを中心とした海外でも積極的に提案活動を行う考えだ。

日本工営ら3社/下水管路自動洗浄装置を開発/無電源でゲート開閉しスカム除去

《日刊建設工業新聞》

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