新国立競技場問題「デザインが原因ではない」、ザハ事務所が反論 画像 新国立競技場問題「デザインが原因ではない」、ザハ事務所が反論

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 新国立競技場の整備計画見直しでデザイン監修の契約解除を通告された英建築家ザハ・ハディド氏の事務所(ザハ・ハディド・アーキテクツ、ZHA)が28日、「建設費の超過は東京の建築コスト高騰が原因で、デザインによるものではない」と反論する声明を発表した。「原案デザインを元にコストを抑えた設計を提供できる」とし、日本の設計チームや施工者らと協力すれば、19年のラグビーワールドカップ(W杯)までに競技場を完成させることも可能だと強調している。ZHAは、日本スポーツ振興センター(JSC)が7日に有識者会議に提出した報告書で、施工予定者の見積もりを根拠に建設費膨張の原因はデザインにあるとした点に反論。問題とされたキールアーチ2本の建設費は総事業費の10%以下(230億円)に過ぎず、スタンド部との同時施工が可能なため、工期短縮などメリットも多いとした。
 2520億円にまで膨らんだ建設費は、建設需要拡大や円安、人手不足といった要因が絡んだ結果だと断じた上で、ZHAの警告にもかかわらず、JSCが競争性の低い方法で早い段階に施工者を選定したことも予算超過を招いたと強調。ZHAと日本の設計チームは、使われる資材の標準仕様や施工方法の指針を作成するなどしてコスト削減策を提案したが、施工者と直接協議することをJSCが認めなかったとも指摘した。さらに、「計画を白紙に戻しても問題の根本的な解決にならない」と主張。建築コストが高止まりし、さらに上昇する可能性もある現状で2020年五輪というデッドラインを守ろうとすれば、低品質の施設しか建設できず、100年にわたって利用できる世界的なスポーツ拠点を作るという当初の目的は達成できないと訴えている。安倍晋三首相に計画見直しに協力する意向を伝えたことも明らかにした。原案デザインのままで低コスト化を実現する方法を提供できるとし、「今後数週間のうちに、革新的な解決方法をさらに発表する予定だ」とした。

新国立競技場/ザハ事務所が反論声明/「原案デザイン踏襲し新計画を」

《日刊建設工業新聞》

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