「中小企業の《経営論》」第8回:「理念浸透」のための誰でも知っている一つだけの方法 画像 「中小企業の《経営論》」第8回:「理念浸透」のための誰でも知っている一つだけの方法

制度・ビジネスチャンス

 会社において、経営理念、行動規範、事業指針、ビジョン、ミッション、その他いろいろな表現のしかたはありますが、必ず何らかの基本的な考え方があり、それらをどうやって社員に浸透させていくかというテーマがあります。テーマとして語られることが多いということは、それだけ難しいということの裏返しでもあります。

 私も、コンサルタントという立場で、この「理念浸透」というテーマを試行錯誤した経験が多々ありますが、ある方のお話から、あらためて本来やるべきことを思い直したことがあります。

 グローバル展開している外資系有名企業の日本法人の社長経験者でしたが、ご自身の社長就任時に、課長以上の管理職に向けて、「自社の課題や問題点は?」というアンケートを取ったそうです。

 その結果として見えたのは、製品、営業、マネジメント、その他すべての事柄を対象にして、「○○が悪い」「××が問題だ」と言って、自分以外の他者や他部門を批判する“他責の姿勢”でした。

 そんな中でこの社長は、全社に向けて“自責運動”と称する取り組みを始めたそうです。定着してしまった良くない企業風土を変えるための、まさに“基本的な考え方の転換と浸透のための取り組み”ですが、一体どんなやり方をしたのかと尋ねたところ、「いつでもどこでも、とにかくしつこく継続して伝え続けることだけ」とおっしゃっていました。

 初めに聞いたときは、あまりにも当たり前のことすぎて、ちょっと拍子抜けしてしまいましたが、続けてお話を聞いていくと、とにかくその取り組み方の徹底ぶりがすごいのです。
《小笠原隆夫/ユニティ・サポート》

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