「建設職人のまち」で地方創生!群馬県の過疎地がチャレンジ 画像 「建設職人のまち」で地方創生!群馬県の過疎地がチャレンジ

インバウンド・地域活性

 群馬県沼田市は地方創生の一環で、05年に合併した旧利根村エリアに「建設職人のまち」をつくる。児童減少で廃校となった小学校の校舎を転用。全国から建設職人を目指す人材を集めて育成する拠点にする。横山公一市長は、日刊建設工業新聞の取材に「衣食住の住を担う建設職人の技能伝承は重要」と述べ、団塊世代の離職や若者離れで後継者不足に悩む建設業の担い手育成・確保の全国的なモデルづくりに意欲を示した。国土交通省も全面的に支援する構えだ。拠点とするのは、旧利根村立南郷小学校(沼田市利根町)の校舎。木材関係の産業基盤整備が進み、古くから建設業が盛んで職人も数多く住んでいた旧利根エリアを、職人育成という切り口で再び活性化させる考えだ。
 運営母体となるのは、同市内で自前の企業訓練校による人材育成に取り組む建築板金のテクノアウター(桑原勝則社長)を中心に各専門職種が集まって9月に設立予定の「利根沼田テクノアカデミー(仮称)」。板金、瓦、基礎といった各専門職種の技能工や、複数職種をこなす多能工の育成を構想。来年4月の開校を目指し、準備活動を進めている。沼田市内では、建設業は卸・小売業に次ぐ2番目の業者数がある。近年は公共投資の減少などで減ったものの、市の基幹産業の一つであることに変わりはないという。横山市長は、民間主導で育成拠点をつくり、利根地域に「職人のまち」を復活させることを市の地方創生に向けた取り組みの一つに位置付けている。国や県の支援も受けながら実現を目指す考えで、具体策を庁内で練っている。
 全国から育成拠点に人材を集めるに当たっては、住む場所の確保が必要になるが、過疎化が進む利根地域には空き家が数多く存在することから、それらを有効利用する計画だ。併せて、市営温泉の利用も促すなど、廃校を利用した単なる拠点形成にとどまらない地域一体型のまちづくりを進めていく方針だ。横山市長は「全国から集まる人材に沼田のことを知ってもらいたい」として、全国に先駆けて建設職人のまちをつくることが地方創生の起爆剤にもなると期待している。今回の沼田市での取り組みは、事業管理者の群馬県板金工業組合を通じ、建設産業担い手確保・育成コンソーシアム(事務局・建設業振興基金)の15年度地域連携ネットワーク等構築支援先の一つに選定されている。

群馬県沼田市/過疎地で「職人のまち」構想/廃校を人材育成拠点に転用

《日刊建設工業新聞》

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