日本最古の鉄製帆船「明治丸」、大林組が修復! 画像 日本最古の鉄製帆船「明治丸」、大林組が修復!

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 東京都江東区の東京海洋大学越中島キャンパス構内にある日本最古の鉄製帆船「明治丸」が、保存修理工事を終えて創建当時の姿を現した。19日に現地で竣工式が行われ、東京海洋大の竹内俊郎学長をはじめ、海事振興連盟会長の衛藤征士郎衆院議員、山崎孝明江東区長、杉山直大林組代表取締役副社長執行役員など関係者らが出席し、約2年を費やした修復の無事完了を祝った。冒頭、竹内学長は「重要文化財『明治丸』の維持管理を徹底し、後世にしっかりと伝えていく。次世代の海洋産業、海事行政を担う人材育成に役立てる」と述べた。
 明治丸は、明治政府が英グラスゴーのネピア造船所に新鋭の灯台巡視船として発注し、1874(明治7)年に竣工した鉄製帆船。全長68メートル、幅9メートルの船体はマスト3本を装備し、船内には特別室やサロンも備え、北海道・東北を巡幸する明治天皇が利用した。
 灯台視察船として約20年間の役割を終え、1896年に商船学校(現東京海洋大)に譲渡されてからは係留練習船として1945年まで使われ、64年に越中島キャンパス構内(江東区越中島)に陸上固定された。78年に重要文化財に指定された後、88年に初の修復が行われ、今回が2度目の大修理となった。
 発注は東京海洋大、設計は文化財建造物保存技術協会が担当し、大林組の施工で13年12月から15年3月まで老朽化した樹脂の上甲板を創建当時のチーク材に張り替え、腐食していた木造建屋(船橋部)を復元。マスト・ヤードの修復、内装の一部張り替えと塗装修理も進められた。工事費は約8億円。竣工式典前には東京海洋大から大林組への感謝状贈呈式が行われ、竹内学長は「上甲板と木造建屋の接合部を雨漏りしにくくする提案を行うなど、貴重な財産保存に尽力していただいた」と謝意を述べ、杉山副社長に感謝状などを手渡した。杉山副社長は「明治丸が陸上に固定されていたため、陸上の構築物として建設会社である当社が船の復元工事に取り組むことになった。これを機に洋上風力発電事業など海洋分野にも積極的に乗り出していきたい」と話した。

よみがえった「明治丸」/大林組の修復で創建時の姿に/上甲板や木造建屋復元

《日刊建設工業新聞》

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