銘柄米 「食べ比べ」に商機あり!米セット販売の売上げ好調 画像 銘柄米 「食べ比べ」に商機あり!米セット販売の売上げ好調

インバウンド・地域活性

数種類のブランド米を詰め合わせ、販売する動きが広がってきた。食べ慣れた銘柄だけでなく、他銘柄の味も知ってもらい、販売増につなげようと、小売店や米卸が仕掛けている。贈り物や土産用に買う客が多く、中元シーズンも重なって売れ行きは好調だ。中四国、九州地方などでスーパーを展開するイズミ(広島市)は5、6月、日本穀物検定協会の食味ランキングで最高位「特A」に格付けされた米などを詰め合わせて販売した。22日間の期間限定だったが、ネットショップで6月前半の米の売り上げは前年同期比180%となった。米卸のむらせ(神奈川県横須賀市)も、自社オンラインショップで売るブランド米セットが人気を集める。ブランド米単体を中心に約50種類の商品の中で、このセットは売れ筋第3位(7月20日現在)に位置している。商品化したのは「米の食べ比べセットがあったら買う」という消費者の声がきっかけだった。消費者の多くが食べ慣れた銘柄を買い続ける傾向にあり、オンラインショップ担当者は「普段と違う銘柄を試しに食べて気に入ってもらえたら、そのブランド米を次に選んでもらえる」と期待する。ギフト用に購入する消費者も多い。イズミの担当者は「自宅で食べ比べを楽しんでもらおうと企画した商品だが、離れて住む息子夫婦や子どもに贈りたいという人が多かった」と説明する。客の要望や予算に応じ、贈答用の米のセット販売を手掛ける老舗米穀店、亀太商店(東京都墨田区)の市野澤利明副代表は「贈られた人からも注文が入るようになった。客層を広げることにつながる」と指摘する。セット販売は産地段階でも始まっている。北海道のJAあさひかわは少量パックのセット2種類を5月に発売した。それまで販売していた紙袋入りセットから真空パックのセットに切り替え、販売点数は既に紙袋入りセットの9倍近いという。同JAは「ギフト用に買う人が圧倒的に多い」と手応えを実感する。福島県のJAいわき中部は、無洗米の少量真空パックのセットを3月から販売している。当初JA購買店舗4カ所での販売だったが、現在は県外を含む7カ所で扱っている。同JAも「土産用や贈り物用に買う人が多い。15年産の販売につなげたい」と期待する。(寺田展和)

銘柄米 「食べ比べ」 商機あり セット販売好調  卸や小売店

《日本農業新聞「e農net」》

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