長野県JA、エノキ産業活性化!外観よりも味重視の品種開発へ

インバウンド・地域活性

長野県のJA中野市と県農村工業研究所は、エノキタケの味の指標となるグルタミン酸やグアニル酸などの成分を数値化し、味重視の品種開発に乗り出す。従来は生産性や見栄えの良さを育種目標にしていたが、“うまいエノキ”のイメージを強く打ち出し、消費拡大を狙う。将来的に県内JAにも普及し、県のエノキタケ産業の活性化につなげる方針だ。JA長野県グループの研究機関である同研究所は、きのこの原々種菌の製造などに取り組む。エノキタケ生産で全国トップのシェアを誇る同JAは、同研究所と共同でエノキタケやブナシメジの品種開発を進めている。これまでエノキタケの育種は、色の白さや生育の早さを重視してきた。同JAきのこ技術課の市村昌紀課長は「長年味を追求した育種が進む米や果樹と比べ、品種間での顕著な味の差は少なかった」と指摘。県産エノキタケのファンを増やすためにも、味重視の品種を作り出す必要があるという。管内のきのこ生産者である試験栽培担当者の協力を得ながら、うま味成分のグルタミン酸やグアニル酸の含有量などを数値化し、データを蓄積する。食味試験も行い、数値の高い株の交配を繰り返して新品種の開発につなげる。開発までには、早くても3~5年かかるとみているが、市村課長は「新しい品種を県内JAにも普及し、県のエノキタケ産業全体に貢献できるよう取り組む」と意気込む。将来的には機能性成分の多い品種の育種も目指す。

うまいエノキ育種へ 外観重視から転換 長野・JA中野市など

《日本農業新聞「e農net」》

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