大成建設、シャフト式水中作業機を天ケ瀬ダム工事に適用!掘削作業を短縮 画像 大成建設、シャフト式水中作業機を天ケ瀬ダム工事に適用!掘削作業を短縮

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 大成建設は、遠隔操縦で水中作業を行える水中作業機を、国土交通省近畿地方整備局が発注した天ケ瀬ダム(京都府宇治市)のリニューアル工事に初適用した。さまざまなアタッチメントを装備できる作業機を水上の台船から水中にシャフトで昇降させ、可視化・情報化の技術を駆使して遠隔操縦で掘削や砕岩などの作業を実施。水深30~40メートルで各種作業を潜水士を使わずに安全・確実に行っている。潜水士による従来作業と比べて工期、工事費でも優位性を発揮するという。既設ダムの再開発では、大規模な仮締め切りや高橋脚仮設桟橋、大水深潜水などの技術が必要となる。危険を伴う作業が生じ、工期の遅れや工事費の増大が懸念される。こうした課題を解消するため、同社はアクティオ、極東建設と共同でシャフト式水中作業機「T―iROBO UW」を開発した。ダム湖のような大水深で視界の悪い場所での作業をダイバーを使わずに行えるのが特徴。シャフトを昇降する作業機にさまざまなアタッチメントを取り付け、砕岩や掘削、ズリ(土砂)処理、精密測深、撮影など一連の水中作業を可視化技術と情報化技術により遠隔操作する。
 近畿整備局が進める天ケ瀬ダム再開発事業は、洪水調節機能の強化や京都府の水道用水の確保、発電能力の増強が目的。トンネル式放流設備を設けて治水・利水の能力を高めるプロジェクトだ。大成建設は「天ケ瀬ダム再開発トンネル放流設備流入部建設工事」を受注。トンネルの入り口となる流入部の施工を担当している。施工範囲は流入部(内径28メートルの円形)と前庭部(17・8メートル×21・3メートルの長方形)。流入部は仮桟橋上から鋼管矢板を打設し、仮締め切りした上で、立坑内部を掘削して躯体を構築する。一方、前庭部は水上で施工する。超大型のクレーン台船で鋼管矢板を打設し、所定の深度で鋼管矢板を水中切断。その後、鋼管矢板の内部を新工法で水中掘削した上で、底盤コンクリートを敷設する。
 T―iROBO UWは、組み立て台船(27メートル×35メートル)の上にシャフト固定装置、中央制御室、油圧ユニット、発電機、クローラークレーンなどを装備した構成。シャフト先端を湖底の岩盤に固定し、水中作業機をシャフトで降ろして各種作業を行う。水中作業機(水中バックホウ)は、暗い水底を可視化する超音波水中カメラや、高精度な施工を可能にする角度計などを搭載。中央制御室ではカメラの映像や3次元の作業情報だけでなく、油圧や掘削の音を聞きながらオペレーターが遠隔操縦している。現在、前庭部に堆積(たいせき)している土砂(3490立方メートル)を取り除く作業に当たっている。8月から岩盤(1330立方メートル)の砕岩・掘削作業が本格化。硬い岩盤のため50センチ間隔で砕岩し、掘削、集積、浚渫の流れで前庭部を築いていく。9月末には作業を完了する予定だ。同社によると、前庭部の掘削作業が当初予定の7カ月から4カ月に短縮するという。

大成建設/シャフト式水中作業機、天ケ瀬ダム改修で初適用/遠隔操縦で砕岩・掘削

《日刊建設工業新聞》

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