福岡市、博多港港湾計画改定原案まとめる!クルーズ船受け入れを強化

インバウンド・地域活性

 福岡市は、おおむね10~15年後の博多港の港湾整備や管理運営などの指針となる「博多港港湾計画(改定)」の原案をまとめた。「活力と存在感に満ちた『日本の対アジア拠点港』」を目指し、「物流」「人流」「環境」の三つの視点で「都市の成長をけん引する」「交流を促進し親しまれる」「環境を守り・育てる」みなとづくりを進める。航路整備や浚渫などの土砂を受け入れる海面処分場の整備、クルーズ船の増加や大型化に対応するための航路拡幅・岸壁延伸などに新たに取り組む。案は01年7月に改定した現計画を社会情勢や博多港を取り巻く環境の変化などを踏まえ見直した。平成30年代後半を目標年次とし、具体的な目標値として国際海上コンテナ取扱個数を14年度速報値より39万TEU増の130万TEU程度に引き上げ、外国航路船舶乗降人員は約3倍の270万人程度、外航クルーズ寄港回数は約4倍の400回程度を目指す。
 改定に伴い新たに盛り込んだ主な施策としては、「物流」関連ではコンテナターミナルの機能強化として香椎パークポートでコンテナヤードを拡張。国際・国内ROROターミナルの機能強化に向け、箱崎ふ頭の水深7・5メートル岸壁を水深10メートルに増深し耐震強化岸壁として整備する。自動車輸出台数の増加や船舶の大型化に対応するため、アイランドシティの水深7・5メートル岸壁と水深11メートル岸壁を増深し2バースの水深12メートル岸壁を整備する。需要が低下した箱崎ふ頭の水面貯木場を廃止し、将来的な物流再編の種地として水深7・5メートル岸壁を2バース整備。中央ふ頭には大規模震災時の緊急物資輸送を目的とした水深9メートルの耐震強化岸壁を整備し、救援活動などの拠点となる緑地も確保する。中央航路などの整備や継続的に発生する浚渫土砂を安定的に受け入れるため、箱崎ふ頭に約60ヘクタールの海面処分場を整備する。
 「人流」関連では中央ふ頭でクルーズ船受入環境の強化に向けた施策を行う。クルーズ船の増加や大型化に対応するため、中央航路を現在より70メートル拡幅し幅370メートルとし、大型クルーズ船の2隻同時着岸と世界最大級のクルーズ船の受け入れができるよう岸壁を延伸し水深12メートル岸壁を1バース整備する。ウオーターフロント地区の活性化に向け土地利用の見直しも行う。市では8月上旬からパブリックコメントで原案に対する意見を募集し、これを踏まえて改定案をまとめ、年末から年明けに開催予定の博多港地方港湾審議会や16年3月ごろに開催予定の国土交通省の交通政策審議会に諮り、本年度末の改定を目指す。16年度以降に国などと連携して改定計画に基づく各施策に取り組む予定だ。

福岡市/博多港港湾計画改定原案/海面土砂処分場整備、クルーズ船受け入れ強化

《日刊建設工業新聞》

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