建設技能者繁閑「見える化」へ……国交省がプログラム開発事業を委託 画像 建設技能者繁閑「見える化」へ……国交省がプログラム開発事業を委託

マネジメント

 国土交通省は、建設技能労働者の繁閑度合いをグラフ化するプログラムの開発に乗りだす。14日までに、開発業務を三菱総合研究所に委託することを決めた。業種や地域、下請次数別に年間を通じた繁閑の波を「見える化」。同業種間での人材融通や複数業種をこなせる多能工の育成に役立て、施工平準化につなげたいとしている。秋にも業種や地域を限定した形で繁閑を示すグラフを公表する。繁閑調整が定着すれば、雇用の安定にも寄与しそうだ。国交省は、三菱総研と月内にもプログラム開発の業務委託契約を正式に結ぶ。委託期間は来年3月まで。
 プログラム開発ではまず、施工体制に関するデータ取得を目的に躯体系業種の鉄筋工事業や仕上げ系業種の内装工事業を対象にヒアリングを実施。得られたデータを生かして、年間を通じて忙しい時期とそれほど忙しくない時期がどういった周期で訪れるかをグラフに示せるようにする。秋にも示すグラフには、業種、地域、下請次数などを特定した形で繁閑の波を見える化する。続いて年度末までに、どの業種、どの地域、どの下請次数のデータを入れても繁閑の波を表すことができるようなプログラムを構築する。
 仕事量は、例えば施工の面積、数量、売上高に応じた施工規模といった切り口で表現。どのような指標で示すことが繁閑を最も端的に表せるかを今後検討していくという。屋外作業が多い業種の場合、積雪寒冷地では冬場に仕事が減り、温暖地では年度末に仕事が集中するなど、繁閑の波には地域間でずれがある。躯体系と仕上げ系、設備系など業種間で比べても、例えば型枠工事は着工後すぐに作業があるのに対し、防水工事は構造体が立ち上がってからの作業になるなどずれがある。プログラムを活用して繁閑の波を算定し見える化すれば、施工体制を平準化するための基礎データが得られる。平準化には、同業種内で人材を融通し合うことを認める厚生労働省の「建設業務労働者就業機会確保事業」や、多能工化、他分野の企業との合併やJVによる相互補完、隣接工程への参画による工程の効率化などに取り組むことが有効と考えられている。

国交省/技能者繁閑「見える化」へ/三菱総研にプログラム開発業務委託

《日刊建設工業新聞》

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