JR渋谷駅北側の地区計画素案まとまる……防災機能やエンターテインメント施設の導入 画像 JR渋谷駅北側の地区計画素案まとまる……防災機能やエンターテインメント施設の導入

インバウンド・地域活性

 東京・渋谷区は、JR渋谷駅の北側(代々木駅方面)に広がる「公園通り・宇田川町周辺地区」(約6・6ヘクタール)の地区計画素案をまとめた。同地区には、老朽化が進んでいる大規模な商業施設などが集積し、建て替えを計画している民間事業者も多い。これを踏まえて区は、施設の機能更新に合わせて街区再編や土地の高度利用を誘導し、かつて渋谷文化の発信地としてにぎわった街の再生を目指す考えだ。地区計画は、地区住民への説明などを経て、本年度中の策定を目指す。
 地区計画の対象エリアは、渋谷駅前から延びる神宮通り、公園通りの沿道を中心とした宇田川町、神南1丁目、道玄坂2丁目。地区内の建物は商業施設が中心で、大規模店舗(西武渋谷店、渋谷パルコ、マルイシティ渋谷、東急ハンズ渋谷店など)から個性的な中小規模店舗までが立ち並んでいる。地区内の建ぺい率は80%、容積率は700~900%が上限となっている。地区計画の検討に当たっては、大規模店舗が多いエリアを「A地区」、中小規模店舗が多いエリアを「B地区」と区分し、それぞれ街づくりの誘導方針を作成した。素案によると、両地区ともに、にぎわいのある商業空間を形成するため、建物の低層階に店舗や飲食店、劇場などの用途を導入することを定めた。特にA地区では、建物の機能更新に合わせて街区再編や土地の高度利用を誘導する。
 都市開発諸制度(都市再生特区、市街地再開発など)を活用した大規模開発を支援することで、歩行者空間の拡充、街の核となるエンターテインメント施設の導入を進める。このほか、街の防災機能を強化するため、開発に合わせた空地の確保にも取り組む。地区内で建て替え事業を計画している民間事業者とは既に、地区計画の策定を前提とした協議を進めている。パルコが計画している渋谷パルコ(パート1、パート3)の2街区一体開発事業「宇田川町15地区開発計画」では、周辺道路を拡幅したり、敷地内に歩道上空地・歩行者専用通路、広場を新設したりすることで合意した。先月、パルコが都に提案した都市再生特区の都市計画が決定すれば、既存建物を解体して17年3月にも本体工事に着手する予定だ。東急ハンズ渋谷店が入るビルを所有しているヒューリックは、将来的に同ビルを隣接建物と一体で建て替える計画で、広場や歩行者通路などの整備に関して既に区との協議に入っている。このほかにも、街のにぎわいを高めるための民間事業者の動きは活発で、マルイシティ渋谷は一時閉館し、全面改装工事を実施中。西武渋谷店も段階的に改装工事を進めている。

東京・渋谷区/公園通り・宇田川町地区地区計画素案/街区再編や高度利用後押し

《日刊建設工業新聞》

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