鹿島、中間貯蔵施設向け森林伐採システムを開発……重機遠隔操作で被ばく低減 画像 鹿島、中間貯蔵施設向け森林伐採システムを開発……重機遠隔操作で被ばく低減

IT業務効率

 鹿島は、福島第1原発事故に伴う福島県内の除染で発生した汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設予定地で、森林の伐採工事に用いる遠隔伐採システムを開発した。林業用バックホウの運転席に無線操縦用ロボットを搭載。木を切ったり、つかんだりできる高性能アタッチメントを装着し、離れた所からリモコンで動かす。人が作業するのに比べ、施工時間を大幅に短縮。作業員の被ばく量の低減にもつながる。中間貯蔵施設の建設工事では、建設地の造成前に大規模な森林の伐採工事が必要となる。山林内部は除染が行われていないため、多人数・長時間となる伐採作業での作業員の被ばく量の増大が懸念され、対応策が求められる。
 新システム「キッタロー君」は、特殊車両メーカーのコーワテック(東京都港区、小栗裕治社長)と共同で開発。建設機械を無線で遠隔操作できる同社の開発ロボット「アクティブロボ・SAM」を伐採工事機械用に改造した。バックホウのアタッチメントは、松本システムエンジニアリング(福岡県篠栗町、松本良三社長)の高性能林業機械「フェラーバンチャザウルスロボ」を採用。つかむ、切る、回す、掘るなどの動作が可能で、伐採工事に伴う路網付けから伐倒、運搬・集積、伐根、埋め戻しまでの作業を1台でこなすことができる。
 茨城県内の山林でシステムの実証実験を行った結果、直径30~40センチの杉の木を10秒程度で切断。切り倒した木を運搬したり、根を取り除いた後の土の埋め戻しなどの操作性を確認した。実験では、現場から30~40メートルの距離でリモコン操作したが、最大300メートル離れた所からも安全に施工できるという。鹿島は、伐採工事は一つの実用化例とし、アクティブロボ・SAMを他の重機と組み合わせて別の作業に導入することも検討する。人による作業を減らし、中間貯蔵施設の整備に伴う総合的な被ばく量の低減に役立てていく。

鹿島/中間貯蔵施設向け森林伐採システム開発/重機遠隔操作、作業員の被ばく低減

《日刊建設工業新聞》

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